5年算数 速さ4
通過算の教え方
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速さの教え方はの順にご覧下さい
速さ4は指導者用のページです

目次
1.単位量あたりの大きさ 
2.速さ 
3.通過算(このページ)
4.旅人算(出会い算追いかけ算)

このページでは 中学入試によく出題される「通過算」というものについて教え方を解説しています。

教え方5


「速さ」の問題では、人物や乗り物の長さについては考えずに解く場合が多いですが、列車のように長さのある乗り物の場合は、解き方がちがいます。これから説明するのは、中学入試でもよく出される速さの文章問題です。「通過算」などと呼ぶ塾の先生もいます。

練習問題

問い@
35mの橋を15mの長さの電車が通ります。
速度は秒速10mです。
橋を渡り終えるのに何秒かかりますか。


動画提供元

橋をわたる直前


橋を渡りきったところ




上の図を見てわかるように
橋の長さ÷速さ ではいけません。
(橋の長さ+電車の長さ)÷速さ
という式になります。


(35+15)÷10=5   答え 5秒かかる

問いA
この橋を同じ15mの電車が10秒かかって渡ったとき、その速さはどれだけですか。

(橋の長さ+電車の長さ)÷速さ=10
だから

(35+15)÷10=5   答え  秒速5m

問い@と問いAの式は同じですが
問い@では「道のり÷速さ」であり
問いAでは「道のり÷時間」であることに
気づかせましょう。

応用問題

問いB
応用問題です。理解不足のお子さんには、少し難しい問題です。お子さんの理解度に合わせて考えさせて下さい。

長さ15mの電車が橋を渡りきるのに5秒かかりました。速さは秒速12mでした。
橋の長さはどれだけですか?




(橋の長さ+電車の長さ)÷速さ=時間
ですから
□を使うと
(□+15)÷12=5 となります。

(□+15)=5×12=60 ですから

□=60−15=45 となります

答え 橋の長さは45m

答えの確かめ
(45+15)÷12=5 となり、問題文に合っています。

単位に気をつけよう

@ 1qは1000m。
A 1時間は60分、1分は60秒。
A 時速の単位は1時間あたり何kmが基本。
B 分速の単位は1分あたり何mが基本。
C 秒速の単位は1秒あたり何mが基本。

 教科書の練習問題を使って、少しずつお子さんの基礎力を伸ばすことができればと思います。
 下は応用問題です。中学受験をするお子さんはチャレンジしてみるとよいでしょう。

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【小学校の先生方への補足】
指導の一つの参考にしていただければと思います。

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