速さの教え方は、1→2→3の順にご覧ください。このページは速さ3です。
※速さ4は指導者用のページです
目次
1.単位量あたりの大きさ 1>2
2.速さ 1>2>3>4
3.通過算
4.旅人算(出会い算・追いかけ算)
5.流水算
このページではBとCについて教え方を紹介します
「道のり」と「速さ」がわかっているときの「時間」の求め方をとらえさせます。
問題
時速80qで走るバスが、240q進むには、何時間かかりますか?
←←←時速80km
アニメを見て かんがえましょう。
80×1=80
80×2=160
80×3=240
と、走る距離が1時間ごとに80kmずつふえていきますね。
つまり 240÷80=3 で
答えは 3時間です。
動画作成協力・・動くイラストフリー素材
このことから、時間を求める式は、
時間=道のり÷速さ
となります。
声を出して覚える練習をします。
問題1
学校まで2400mの道のりを分速400mの自転車で行ったら何分かかりますか?
イラスト提供元
式
2400÷400=6 答え 6分
この問題のように時間と距離の単位がそろっている場合は、そのまま式を立てられますが、
下の問題では、単位をそろえることが必要です。
問題2
駅まで3.2kmの道のりを分速800mのバイクで行ったら、何分かかりますか。
3.2km=3200m
だから
3200÷800=4 答え 4分
問題3
A町からB町まで12km離れています。
@時速60kmの自動車で行ったら、何分かかりますか。
←←←時速60km
式 12÷60=0.2
何分と聞いているので時間を分に直す
0.2時間は 60×0.2=12
答え 12分
A時速40kmの自動車で行ったら、何分かかりますか。
←←←時速40km
式 12÷40=0.3
0.3時間は 60 ×0.3 =18 答え 18分
B時速20kmの自転車で行ったら何分かかりますか
←←←時速20km
式 12÷ 20= 0.6
0.6時間は 60 ×0.6 =36 答え 36分
乗り物の時速と道のりの関係
下のアニメを見せて、時速によって進み方がどのようにちがうかを教えます。
自転車は時速20kmで走ります。
自動車は時速40kmで走ります。
トラックは時速60kmで走ります。
下の棒グラフアニメでは、1マスの長さが時速で、マスの数が時間、棒の長さが道のりになっていることに気づかせましょう。
動画作成協力・・動くイラストフリー素材
1マス分の長さが時速の違いを表しています
マスの個数が時間を表しています
(4時間のときは、どれもマスは4こずつ)
棒グラフの長さが走った道のりです
上の図から6時間後のそれぞれの道のりを計算させましょう。
こたえ
・自転車
20×6=120km
・自動車
40×6=240km
・トラック
60×6=360km
また、それぞれの乗り物が120kmの道のりを走るのには、何時間かかっていますか。
こたえ
・自転車
120÷20=6 6時間
・自動車
120÷40=3 3時間
・トラック
120÷60=2 2時間
のりものイラスト素材提供
時間を求める問題は、時速を積み木の長さにたとえると、「何個の積み木でその長さになるか」を考えることです。
例えば「8kmを時速2kmで走ったら何時間かかるかな」という問いには
「8cmの長さを2cmの積み木で並べたら何個かな」と考えると、8÷2という式が明確に出てきます。
実際には時間は連続量なので積み木のように分断されていませんが、「速さ・時間・道のり」3種類の数の意味が理解しにくいお子さんには 上のような例を教えるのも一つの手だと考えます。
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単位に気をつけよう
@ 1qは1000m。
A 1時間は60分、1分は60秒。
A 時速の単位は1時間あたり何kmが基本。
B 分速の単位は1分あたり何mが基本。
C 秒速の単位は1秒あたり何mが基本。
教科書の練習問題を使って、少しずつお子さんの基礎力を伸ばすことができればと思います。
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