@はかりを使ったものの重さのはかり方
A、、t の単位の理解
B重さのたし算・ひき算
C重さの単位のお互いの関係
1より重い時のはかりの使い方を教えます。(下は2まではかれるはかりの例です。)
※(キログラム)は、と表示されることが多いことを教えておきます。
最初にキログラムという単位を教えます
重いものをはかる時には、
(キログラム)というたんいを使います。
1は、1000です。
のかき方
2用はかりの目もりのよみ方
@最初はいちばん大きい目もりをよみます。
A次に2番目に大きい目もりをよみます。
B最後に最小の目もりをよみます
上のはかりの番号の重さは、次のようによみます。
・1は、400
・2は、1100(1キログラム100グラム)
・3は、1600
・4は、1850
問題
だけを使うと2.3.4は何ですか
答え
・2は、1100
・3は、1600
・4は、1850
※1は1000を思い出させましょう。
重さのたし算とひき算のしかたを考えさせ、計算のしかたを教えます。
問題@ 重さ300のダンボール箱に900のアルバムを入れて送ります。
全体の重さは、何ですか?
それは何何ですか?
式
300+900=1200
答え 1200
答え 1200
問題A
ねこの重さは 4
犬の重さは 8500です。
ねこと犬の重さの違いを答えましょう
式
8500から4をひきます。
たんいをにそろえましょう。
8500=8500
4=4000
8500−4000=4500
4500=4500
答え 犬のほうがねこより4500重い
※8−4=4であることから
4に500をつけて、答え4
500という計算方法もありますが、
7−2500のような計算をまちがえやすくなるので、はじめから単位をにそろえるやりかたで教えたほうが確実です。
1000をこえる重さのたんいを教えます。
とても重いものの重さを表す単位であるトン(t)を教えます。そして、重さに見合った重さの単位の表し方を確かめます。
カバ ゾウ
2000 5000
トンは、と書きます。
英文字のTの小文字です。
1は、1000です。
ですから、上の図のカバとゾウの重さは
トン()を使うと小さい数字で表せます。
カバ 2 ゾウ 5
重さの単位を使い方を考えさせます
重さを表すたんいをじょうずに使い分けましょう
を使う時 | ||
100 |
300 |
|
を使う時 | ||
250 | 8 | |
tを使う時 | ||
2 | 3 |
◎はかりの目もりのよみ方と重さの単位の関係は、間違いが多いところです。教科書の練習問題で、繰り返しおさらいをすると間違いが少なくなります。
最後に
重さの勉強は、料理をつくる時に、目盛りのよみ方を練習させると興味関心を持って勉強でき、慣れてきます。上手に読めたらほめてあげましょう。
また、買い物に行った時に、食料品に明示してある重さを読ませて、正しい重さの感覚をとらえさせると単位の使い分けができるようになります。
ぜひご家庭で実践して下さい。
〜こちらも参考にして下さい〜
◎子どものよさを伸ばし、自信を持たせるほめ方
◎家庭で教えて、基礎学力のアップ
◎テストの見直しで、基礎学力のアップ
◎「いっちに算数」の使い方
〜「重さ」は見えない、そこで、「置き換える活動」と「量感」を大切に〜
「重さの学習の領域」は、「長さ・かさ」の学習と同じように「量と測定」の領域です。
「量と測定」の学習では、長さ・かさの学習と同じように、次の4段階で学習します。
@直接比較→ A間接比較→ B任意単位による比較→ C普遍単位による比較
授業の流れも上記のように設定します。
この掲載では、家庭で教えることを前提に書いていますので、直接比較の内容はふれていません。
ところが、「重さ」は、「長さ・かさ」のように、目で見ることができないので、子どもは、理解に時間がかかる学習です。
そこで、「重さ」の学習は、特に「置き換える活動」や「量感」の指導を大切にしたいと思います。
直接比較・・・ 三角定規と鉛筆の重さ比べをした時に、手に持っていてもわかりません。そのことが重さの勉強をしていく内発的動機づけになります。
間接比較・・・自分たちで簡単な天秤を作って、シーソーの原理で重さを比べをすることができます。
任意単位・・・ 任意単位による比較として、「1円玉、何個分かな?」と1円玉に置き換えて、重さ比べをすることができます。
普遍単位による比較・・・ 重さの単位として、普遍単位である1gの単位を教えます。1グラムという単位の意味を知り、はかりの使い方を教えると、身の周りのものの重さを予想してあてるゲームなどができ、子どもは意欲的に学習できます。
【普段「はかり」を使う経験がないことについて】
日常生活ではあまりはかりを使う体験がありませんので、たとえば重さ当て大会などで、目盛りの読み方をしっかり体験させたいと思います。
そこでは
○はかりは平らな所に置く
○最初は、はりが0をさしていること
○重すぎるものは、載せない
○目盛りは、真正面から読む
を最初に教えておくことが大切です。
【1kg以上、はかれる「はかり」について】
1000gを教えたら、1kg以上のものについてめもりの読み方を指導し、身の周りのものの重さを予想して当てるゲームをすると、子どもたちの量感を培い、大変効果的です。
【目盛りの読み方を通して単位の関係をとらえさせる】
単位の関係をとらえさせながら、一目盛りの大きさにも、違いがあることに気づかせます。
【見た目は違ってもかわらない重さがある】
1kgの重さの粘土の形を変え、はかりではかっても同じ1kgであることに気づかせます。(量の保存性)
【重さの計算は、はかりを使って確かめさせる】
重さの計算は、念頭操作も大切ですが、計算結果の確かめとして、はかりをつかうと効果的です。時間はかかりますが、目盛りの読み方や単位換算、量感の勉強にもなります。
【文科省学力テストの問題について】
以前、リンゴの重さをよむ問題について、3年生の内容で出題されています。
□2019年度学習指導要領移行措置に関して
第3学年では、
接頭語(キロ「k」やミリ「m」)についても触れること
とあります。
1g→1000倍 1kgキログラム
や
1m→1000倍 1kmキロメートル
1m→1000分の1 1mmミリメートル
であることを示して、
単位の前にkキロがつくと1000倍を意味し、mミリがつくと1000分の1を意味する
ことにも触れておきたいものです。
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