「算数テストの見直し」が、お子さんの基礎学力のアップに生かせることを紹介をします。
学校で行った市販テストは、テスト直しを終えて、単元ごとに返却されたり、学期末に返却されたりしますね。そのテストをファイルして、もう一度家庭で間違った所をていねいに説明すると、お子さんの基礎力は増します。
テストの答案を一度消しゴムで消して、お子さんが正しい解答をするか、見てあげましょう。正しく答えられたらほめてあげましょう。
点数が悪いとお子さんを叱ってしまうことがあるかもしれませんが、マルをもらった問題をほめてあげ、間違った問題をやり直しさせてファイルに保管しておくことが大切です。
叱らずに、マルをもらった問題をほめてあげると、子どもは安心して、親に見せます。間違った問題も二度目三度目に正解すると自信がつきます。
まず「テストを、家に持って帰ること」が学力向上の第一歩です。
テスト直しについても、「わからないまま黒板の答えを写して、わかったと思ってしまうこと」があります。間違えた問題をわからないままにしておくと、次のテストでも、また間違えます。ですから、家でもう一度やり直しさせて確認することが大切です。
学年が上がるにつれて、勉強の内容も難しくなりますので、同じ所をまた間違える傾向がありますから、ひとつひとつ確実に間違い直しをしていきましょう。
算数の市販テストは、おもに、
@学習の意欲・関心
A算数の思考力
B技能や処理の力
C知識・理解
の4分野で作られています。
そしてテスト問題の欄に、@からCの項目が記入されており、おおむね、AからCに配点がつくようになっています。
算数が苦手なお子さんは、「A算数の思考力の問題」も大切ですが、まず、「B技能や処理の力(計算や作図など)」「C知識・理解の問題」から、ていねいに教えていくと基礎力が身についてきます。
「いっちに算数」サイトでは、教科書の教え方に準じて、保護者向けの算数の教え方を掲載しています。
そこで、単元ごとの教え方にざっと目を通していただき、間違った問題の解き方をていねいに教えていただくと、お子さんの理解が進みます。
計算のしかたなどは、「いっちに算数」の動画アニメを見せながら、説明する方法もあります。
また、前の学年にさかのぼって教えられるようにリンクをつけていますので、お子さんの理解度に合わせて前の学年を振り返らせてから教えるなどの取り組みも効果的です。
最近は、市販テストでも家庭向けの解答や問題の解き方の解説プリントを一緒に配付してるところもあります。
また、家庭で教えられなかった問題を、学校の先生に質問して教えてもうことも大切です。
多くの問題を時間をかけて解かせるよりも、「間違った問題」を繰り返し解いて、答えを覚えてしまうほど、おさらいをしていったほうが、着実に内容を理解していきます。
以上のことが、お子さんの基礎学力のアップに向けて、保護者の方や学習ボランティアの方の参考になれば幸いです。