①身のまわりの、もののおよその形の面積や体積の求め方(前のページ)
②とmL、Lの関係の理解
③生活の中でいろいろな物のおよその形の面積や体積を知ることのよさ
※このページでは上の②について解説します
とmL、Lの関係(体積と容積の関係)について教えます。
問題④
牛乳パックに入るおよその水の体積を考えさせます。
およそ たて 7cm
およそ よこ 7cm
およそ 高さ 20cm
式 7×7×20=980
答え 980(約1000)
980は1リットルに近いです。
大きな牛乳パックに入る牛乳の体積は、正確には1000で、これを1000mLと教えます。
また1は 1mLです。
1Lは1000になることを教えます。
豆知識
※紙パックは牛乳を入れると少しふくらむので、空の紙パックの容積は1リットルより少ないですが、製品には正確に1リットルの牛乳が入っています。
参照・・森永乳業お客様相談室
問題⑤
下の図のランドセルは
およそのたての長さを20cm
およそのよこの長さを15cm
およその高さを30cmとします。ランドセルのおよその体積を考えましょう。
ランドセルのおよその体積は?
上のようなおよその形を想像して
長さを測ると
たて20cm よこ15cm 高さ30cm
でした。
式 20×15×30=9000
(たて×よこ×高さ)
答え およそ9000
1000は1Lなので 9000=9L
つまり上のランドセルの体積は、1リットルの牛乳パックおよそ9本分ということができます。
1000は1000mL
1は1mL
1Lは1000
下の答えはすべて整数で答えましょう
問題(1)
下のような形のプールがあります。プールサイドをふくめた全体の面積は、およそ何ですか。
問題(2)
下の花のおよその面積を求めましょう。
問題(3)
下のかばんのおよその体積は何Lですか。
答え
(1)30×40=1200
答え およそ1200
(2)直径6cm・・・半径3cm
3×3×3.14=28.26
答え およそ28
(3)55×32×10=17600()
17600=17.6L
答え およそ18L (17Lも正解)
※だいたいの体積を聞いているので、17.6Lに近い17Lも間違いではありません。
四捨五入しましょうという断り書きがある場合は正解は18Lだけになります。
上の単位の関係は、特に子ども達が苦手なところです。教科書の練習問題で慣れさせるとともに、家庭で覚える練習をしておくと、中学でも迷わなくなります。
参考に下のページを見せましょう。
6年 量の単位
また、「およそ」の概念は体験に基づくものなので経験が乏しい小学生には、わかりにくい概念です。実生活で「だいたい○○cm、だいたい○○g」などの経験を多くさせましょう。いっしょに料理をするとき、「だいたい○cmに切って」とか「この肉はおよそ○○グラムだね」などの言葉がけをするといいですね。
おさらい→4年「がい数」
ニュースなどでは、たとえば、大きな施設の広さを表現するときに「東京ドーム3杯分」などの言い方をよくしますね。多くの人が訪れたことのある施設を元にして表すとイメージがつかみやすいからです。大きな水の量を表現するときに「小学校のプール○杯分」という言い方もよくされます。およその面積や体積の考え方に関連していますので、耳にしたときに説明を加えるといいですね。
ふだんの生活の中で、およその広さや"かさ"を考えさせることを大切にしたいと思います。
家庭での声かけが気づきになります。
そしておよその大きさの見当づけをさせて量に対する感覚を養いましょう。
例えばレジ袋の大きさは、下のように「ペットボトル何本分」などの表し方をすると「何リットル入り」と表すより大きさの感覚がわかりやすくなることを教えましょう。
引用元 アスクル
【小学校の先生方への指導補足】
授業づくりや研究授業の一つの参考にしていただければ幸いです。
「およその形と大きさ」の学習は、複雑な曲線を含んだ図形を単純な直線にして考えることを大切にしています。
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