「およその形と大きさ」の勉強は、複雑で凹凸のある形をおおまかな直線に囲まれた形にして考えることが大切です。
ランドセルをおよその立体の形にすると
①身のまわりの、もののおよその形の面積や体積の求め方
②とmL、Lの関係の理解
③生活の中での身のまわりの、もののおよその形の面積や体積を知るよさ
面積の勉強を忘れている時は
4年面積でおさらいをしましょう
体積の勉強を忘れている時は
6年の体積でおさらいをしましょう
問題①
水上公園のプールのおよその面積の求め方を考えさせます。
水上公園のプールを例に
およその形を次のように考えます
およその形を考えます。
およそのたての長さを70m
およそのよこの長さを25m
の長方形とみて面積を求めます。
式 70×25=1750
答え 1750
問題②
手のひらのおよその面積の求め方を考えさせます。
手のひらの
およそのたての長さを16cm
およそのよこの長さを8cm
の長方形とみて面積を求めます。
16×8=128
答え 128
単位を間違えないように教えます
問題③
水上公園のプールのおよその水の体積はどれくらいかを考えさせます。
およそのたての長さを70m
およそのよこの長さを25m
深さはおよそ1.2m とします。
(場所によって0.8m~1.3mの深さ)
式 70×25×1.2=2100
(たて×よこ×高さ)
答え 2100
単位を間違えないように教えます
とmL、Lの関係を教えます。
問題④
牛乳パックに入るおよその水の体積を考えさせます。
およそ たて 7cm
およそ よこ 7cm
およそ 高さ 20cm
式 7×7×20=980
答え 980
980は1リットルに近いです。
大きな牛乳パックに入る水の体積は、正確には1000で、これを1000mLと教えます。
また1は 1mLです。
1Lは1000になることを教えます。
よく使うので覚えるいいですね。
声に出して聞いてもらいましょう
問題⑤
下の図のランドセルは
およそのたての長さを18cm
およそのよこの長さを22cm
およその高さを32cmとします。ランドセルのおよその体積を考えましょう。
ランドセルのおよその体積は?
上のようなおよその形を想像して
長さを測ると
たて18cm よこ22cm 高さ32cm
でした。
式 18×22×32=12672
(たて×よこ×高さ)
答え 12672
1000は、1Lなので
12672は、12.672Lということができます。約13Lと考えられます。
1000は1000mL
1は1mL
1Lは1000
上の単位の関係が、特に子ども達が苦手なところです。教科書の練習問題で慣れると共に、家庭で覚える練習をしておくと中学でもわかりやすくなります。
最後に
ふだんの生活の中で、およその広さや"かさ"を考えさせることを大切にしたいと思います。
家庭での声かけが気づきになります。
そしておよその大きさの見当づけをさせて量に対する感覚を養いましょう。
また単位の換算の勉強は、3学期も算数のまとめで勉強しますので、教科書の練習問題を通して基礎力を身につけるといいですね。
【小学校の先生方への指導補足】
授業づくりや研究授業の一つの参考にしていただければ幸いです。
「およその形と大きさ」の学習は、複雑な曲線を含んだ図形を単純な直線にして考えることを大切にしています。
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