【小学校の先生方への指導補足つづき】
「とけい(1)」の指導で大切にしたいこと
その1
長針と短針の動きに気づかせること
下図のように、ちょうど7時、ちょうど8時というふうに、時計を観察しながら、長針と短針の動き方の違いに気づかせたいと思います。
ちょうど7じ
みじかいはりが、7をさしているよ
ながいはりは12をさしているよ
ちょうど8じ
みじかいはりが、8をさしているよ
ながいはりは12をさしているよ
教師用や児童用の時計の模型を使って、長針、短針の位置を比較させることを大切にしたいと思います。
その2
長針と短針の位置関係をとらえさせること
下図のように、子どもと一緒に目盛りを数えさせながら、短針が数字と数字のちょうど半分の目盛りをさしているとき、長針は数字の6をさしていることを教えます。
12じはん
みじかいはりは、12と1のあいだ
ながいはりは、6をさしているよ
3じはん
みじかいはりは、3と4のあいだ
ながいはりは、6をさしているよ
特に、文字盤の0〜12の数字と長針・短針の位置関係をとらえさせたいと思います。
3じはんや、4じはん、9じはんは、長針が6のところを示していることを理解させたいと思います。
そして、「はん」の意味は、1時間の半分の時間であることをとらえさせたいと思います。
2学期には、何時何分の指導を行いますが、大切なのはとけいの学習は、時間という60進法の考え方に基づくものであることです。
1年の「とけい(1)(2)」の学習をふまえて、2年「時計(1時間は60分・午前・午後)」3年の「時間と長さ(時間の計算)」の学習へと続きますので、生活経験を生かしながら、基礎を身につけることができればと思います。
先生方の授業づくりや研究授業の構想やまとめの一つの参考になれば幸いです。
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