四角形の中で、「ひし形」という形の名前を教え、そのきまりや性質を教えます。
上の四角形は
どれも4つの辺の長さが同じです
辺の長さがすべて等しい四角形をひし形といいます。
◎ひし形の向かい合う辺は、平行です。
◎ひし形の向かいあう角の大きさは、等しくなっています。
◎ひし形の4つの辺の長さは、等しくなっています。
(正方形もひし形の仲間です)
動画を見て、ひし形のかき方を覚えましょう
動画作成協力・・動くイラストフリー素材
4つの辺の長さが等しいという性質を
コンパスを使って応用します
いろいろな大きさのひし形をノートに書かせて
練習させましょう
すでに3年生で方眼紙を使った書き方を習っていますが、三角定規2枚で書く方法も教えましょう。
↓の動画を参考にして下さい。
最後に書いた線が、どうして最初に書いた線と平行になるのかを考えさせて言わせると理解が深まりますね。
対角線(たいかくせん)という用語を教え、平行四辺形とひし形の対角線の交わり方を考えさせ、その特徴を教えます。
上の図のように、四角形の向かい合った頂点を結んだ直線を対角線といいいます。
平行四辺形の対角線の動画をみせます
平行四辺形の性質に気づかせます
平行四辺形の2本の対角線は、
それぞれのまん中の点で交わります
ひし形の対角線の動画をみせます
ひし形の性質に気づかせます
ひし形の2本の対角線は、垂直で、
それぞれのまん中の点で交わります
※台形の対角線にきまりはありません
教え方7-②
ひし形を対角線で切った時にできる三角形について考えさせます。
下の図のように、ひし形を1本の対角線で切った時には、二等辺三角形ができます。
そのわけを言いましょう
答え
二等辺三角形になる理由は、ひし形の辺は、みんな等しいので、2つの辺の長さが等しい三角形になっているからです。
下の図のように、ひし形を2本の対角線で切った時には、直角三角形ができます。
そのわけを言いましょう
答え
直角三角形になる理由は、ひし形の対角線は、垂直に交わっているので、直角がある三角形になっているからです。
これらの性質は平行四辺形や台形には、あてはまらないことも確認させましょう。
※平行四辺形の対角線は、真ん中で交わります。
これは、ひし形や長方形・正方形と同じです。
台形以外は向かい合った辺は平行で長さが等しいという特ちょうがあります。
つまりひし形・正方形・長方形も平行四辺形の仲間と言えます。
下の図のように、形や大きさが同じ四角形をつきつめると美しいもようができることに気づかせます。
レンガブロックの模様
身近なもので
四角形の連続模様をさがしてみよう
トランプのしんけいすいじゃくのようなルールでカードをマウスでクリックして、2つずつ同じ形をそろえるゲームです。
親子で交互にやると勝ち負けもついて楽しめます。
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最後に
「垂直・平行・四角形」の学習は、身近な生活にある形を勉強に取り入れていくと興味をひくようになります。そして、垂直・平行・四角形の意味づけを教えたいと思います。
特に、垂直•平行・平行四辺形・ひし形のかき方を苦手と感じているお子さんには、算数アニメ(動画)を見せながら教えると効果的です。
この4年の勉強が、高学年や中学の数学の図形の勉強の基礎となります。そこで、特に教科書の練習問題に着実に取り組み、少しずつ基礎力を身につけていただければと思います。
【小学校の先生方への指導補足】