6年 立体の体積 その3
子どもの学習支援 by いっちに算数 スマホ版

【小学校の先生方への指導補足】
授業づくりや研究授業の一つの参考にしていただければ幸いです。

 多くの教科書では、直方体の体積の底面積を示しながら、「直方体の体積=底面積×高さ」を導き出させて、次に、三角柱の体積の求め方を考えさせています。

【理解に時間がかかるお子さんに気づかせたいこと その1】

 「立体の体積」の学習は、「量と測定」領域の学習ですが、「立体」の学習は、「図形」領域の学習です。理解に時間がかかるお子さんは、「底面積」を考えさせるための「底面の意味」をとらえていない場合があります。これは、「図形」領域の学習です。
 そこで、立体の図形の「底面」「高さ」を、実際の模型立体をさわらせながら、指導していくと理解が進みます。どこの学校も立体模型は、たくさん保管されています。
 さらに、三角形の時の「底辺と高さ」の関係を例に出すとわかりやすくなります。
 そのために、この単元の教え方でも図で説明できるように掲載しています。

【理解に時間がかかるお子さんに気づかせたいこと その2】

 次に、三角柱を横に寝せていると、三角柱であることを理解していない場合があります。 そのために、この単元の教え方でも図で説明できるように掲載しています。
 そこで、掲載している三角柱を横に寝せている図を見せて、底面と高さを気づかせたいと思います。また、形や大きさが違ういろいろな立体模型をさわらせながら、三角柱の弁別の活動を仕組むと、理解しやすくなります。この活動を大切にしながら、立体の体積の基本である、「公式を用いた柱体の体積を求める」学習につなげたいと思います。

【理解に時間がかかるお子さんに気づかせたいこと その3】

 円柱の体積の指導では、教科書では、角柱の底面の辺の数を増やして考えさせています。
 しかし、円の面積を求める時、円を分割して長方形の形にしたことを忘れている場合がありますので、底面積の考え方に気づかせたいと思います。
 また「立てている円柱」、「寝ている円柱」の体積の問題も、「底面積」と「高さ」を意識させると、立体の体積の求め方がわかりやすくなると考えます。

最後に

 この単元は、授業研究などでもよく取り上げられる単元です。12月の研究のまとめの時期などもありますので、授業づくりや研究授業の一つの参考にしていただければ幸いです。

前のページに戻る

6年もくじに戻る

トップへ戻る

Copyright 2019 いっちに算数 All Rights Reserved

inserted by FC2 system