【小学校の先生方への指導補足】
授業づくりや研究授業の一つの参考にしていただければ幸いです。
【正多角形の指導で大切にしたいこと】
その1 正多角形の用語の意味をとらえさせること
直線で囲まれた図形を多角形といいます。辺の長さがすべて等しく、角の大きさもすベて等しい多角形を正多角形といいます。
その2
円を使って、正多角形の作図ができること
正六角形の作図について→正六角形は、円の中心のまわりを6等分して、60度になるように半径を順にかき、そのはしの点を直線でつないでかくこととできます。
その3
正多角形の中心角を意識させること
正多角形は、円に内接するという性質があるので、円の中心のまわりの角360度を等分すれば、どんな正多角形でも作図できることをとらえさせたいと思います。また、「正多角形の中心のまわりの角」とは、中心角のことで、この用語は中学3年で学習します。
正多角形の中心と隣り合う2辺によって二等辺三角形ができます。
【円周と直径の指導で大切にしたいこと】
その1
円周の長さの見積もりを通した円周の倍率の見当づけ
教科書のように、正六角形のまわりの長さを調べ、正六角形の辺2つ分の長さが直径と等しいことから、 円周は、直径×3の長さより大きいことに気づかせます。
そして、円が内接する正方形のまわりの長さと直径との比較から、円周は直径×4の長さより短いことに気づかせます。
その2
帰納的な考え方を使って円周率をとらえさせること
帰納的な考えとは、多くの観察事項(事実)から類似点をまとめ上げることで、結論を引き出すという論法です。
教科書の付録、円周測定マシーンを使って、円周率=円周÷直径を理解させたいと思います。
その3
生活場面の中から、円周率を活用した問題を解かせること
円周率は、3.14
円周率=円周÷直径
円 周=直径×円周率
上記を活用した練習問題に慣れさせたいと思います。
【円周と比例の指導で大切にしたいこと】
円の直径と円周の関係を下図のように書かせて、理解が深めさせたいと思います。
先生方の授業づくりや研究授業の一つの参考にしていただければと思います。
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