6年算数
文字と式2
子どもの学習支援 by いっちに算数 スマホ版

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表を書いて2つの数量の関係を調べて式で表す学習はこちらにもあります
「関係を見つけて」

教え方5

式があらわす意味を考えさせ、説明できるように式のよみ方を教えます。

問題
上底がAcm、下底が6cm、高さが4cmの台形があります。
      
面積は次の式で求められます。
   (A+6)×4÷2
下の@、A、Bの式が表す意味を考えて説明しましょう



答えの説明例↓

@は、同じ形の台形を上下逆にして左にくっつけると平行四辺形になることに気づかせます。
この平行四辺形の底辺が(A+6)cmで高さが4cmと考えると、問題の台形はちょうどその半分だから (A+6)×4÷2という式になります。

Aは、台形の高さの半分のところで切った上の台形を切り取って上下逆にして左にくっつけると平行四辺形になることに気づかせます。
この平行四辺形の底辺は(A+6)cmで高さは2cmだから面積は (A+6)×(4÷2)
つまり(A+6)×4÷2という式になります。

Bは台形の底辺を左にAcm伸ばした点と
台形の左上の点を結ぶと三角形ができることに気づかせます。
この三角形の面積は、底辺が(A+6)で高さが4cmです。三角形の面積は底辺×高さ÷2なので(A+6)×4÷2という式になります。

以上のような説明がお子さんの言葉でだいたい言えればいいです。
Aが何cmであっても上の3つの考え方で答えは変わらないことに気づかせましょう。

このようにAという文字を用いて、具体的な数字を使わない式を扱うことによって、数量の関係の概念を育てています。この学習が中学校の数学の学習につながっていきます。教科書では小文字のを使っていますが、面積の単位アールと間違えやすいのでここでは大文字のAを使いました。

本単元と他学年の学習の関係

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