4年算数
折れ線グラフの教え方1
子どもの学習支援 by いっちに算数 スマホ版

 これまでに子ども達は1年で絵グラフ、2年で表や記号グラフ、3年で棒グラフを学んでいます。それらは、種類ごとの数の大小をくらべるには便利でしたが、ひとつの事象の時間的な変化を知るためには、折れ線グラフが便利だということをここで学びます。

@折れ線グラフのよみ方とかき方
A折れ線グラフの変化の様子のとらえ方
B変わり方の大小とグラフの傾きの特徴
C生活場面での折れ線グラフの活用

教え方1

教え方1
 気温の変わり方を表す折れ線グラフのよみ方を教えます。

 上の「一日の気温の変わり方」の表を、グラフに表したものを「折れ線グラフ」といいます。


この勉強で大切な言葉です。覚えましょう

グラフを見せて、↓のことに気づかせます。
午後2時までは、気温が上がっている
午後2時からは、気温が下がっている


グラフで大切なことですので覚えましょう

 折れ線グラフでは、線のかたむきのぐあいで、変わり方の様子が、わかります。

右上がりの時は→ふえている
 

右下がり時は→へっている
 

線が水平の時は→変わっていない

 折れ線グラフでは、線のかたむきの大きさで、変わり方が急かどうかがわかります。

  B

AとBでは、Aのほうが、かたむきは大きいと考えます。つまりAの方が変わり方が急だということに気づかせます。(右下がりのときも同じ)

教え方2

教え方2
 同じグラフ用紙に重ねて書かれた2つの折れ線グラフを見せて、その変化の様子から、ちがいや特徴を考えさせます。

問題
 下の折れ線グラフは、A国とB国の月別の気温のようすを表したものです。次の問いに答えましょう。

問@ 8月のA国とB国の気温のちがいは何度ですか?

考え方
・8月のA国の気温は、10度
・8月のB国の気温は、29度
を比べます。
答え
 B国のほうがA国より気温は、19度高い

問A
 2つの折れ線グラフから、わかることをできるだけかきましょう。

答えの例
 ・A国は、1月から8月にかけて気温が下がりその後、12月に向けて気温が上がっている。
 ・B国は、1月から8月にかけて気温が上がりその後、12月に向けて気温が下がっている。
 ・夏と冬の気温のちがいは、B国のほうが大きい。


折れ線グラフの特徴の見方

@ 折れ線グラフの表題を読ませ、何を表そうとしているかを考えさせます。
A たて、横の一目もりの意味を考えさせます。
B 一番山が大きいところの目もりを読ませます。
C 一番谷になっているところの目もりを読ませます。
D 折れ線のかたむき方を考えさせます。
E グラフ全体の特徴をまとめさせます。

 教科書の練習問題を通して、折れ線グラフのよみ方になれさせ、基礎力を身につけることができればと思います。

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次のページは「折れ線グラフのかき方」の算数アニメを掲載しています。

※先生用の指導補足は、次ページに掲載しています。

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