※先生用の指導補足は、このページの最後に掲載しています。
がい数を使えば、下の棒グラフのように、何けたもある大きな数も見てすぐわかるように表せることを教えます。
そして、グラフの目もりの読み方やグラフのかき方を教えます。
がい数を使って、たし算・ひき算を教えます。その後に、がい数を使って、かけ算・わり算を教えます。
問題(がい数のたし算)
買い物で、34800円のテレビと20450円のゲーム機を買います。代金はおよそ、何万何千になりますか考えましょう。
どちらも千の位までのがい数にすると
34800円は、35000円
20450円は、20000円
35000+20000=55000円
答え およそ55000円
買い物をするとき、がい数のたし算を使うと、だいたいの代金がわかることに気づかせます。
問題(がい数のかけ算)
買い物で、ひと袋220円のおかしを109人分買います。代金は、およそいくらになりますか。
それぞれ、上から1けたのがい数にします。
220円は200円、109人は100人と考えます。
すると
200×100=20000
答え、およそ20000円
この場合金額も人数も実際は少し多いので、本当の代金は2万円より高くなることにも気づくといいですね。
買い物場面で利用すると便利ながい数の考え方です。
教科書にがい数を使ったひき算やわり算の練習問題もありますので、教えながら解かせると少しずつ基礎力が身についていきます。
最後に
「がい数とその計算」の勉強は、買い物などの生活の場面で、お子さんに問題を出していくと、その便利さがわかるようになります。
またテレビや新聞のニュースなどで、大きな数を扱う場面がありますので、そこに注意を向けさせると産業や工業などの社会の勉強にもなります。
【小学校の先生方への指導補足】
授業づくりや研究授業の一つの参考にしていただければ幸いです。
「およそ」「約」「だいたい」「がい数」の意味が、生活に役立ったり、便利なことを知れば、授業の理解が進む単元です。
【導入の工夫から】
先生の発問→新聞では、正確な人数を書いてあるけど、テレビ放送では、およその人数を言っていたけど、どうしてかな?
【とらえさせたい考え方の一例】
新聞だと正確な人数がよくわかるけど、放送の時は、だいたいの数のほうがわかりやすい、早く伝わる、正確な人数は求めなくても様子がわかればいいね。
【単元全体のめあての一例】
〜人に、数を伝える時、場に応じた
わかりやすい、表し方を知ろう〜
単元のとらえかたとして、がい数は、わかりやすい・便利・早く伝わる・おおざっぱな内容をかんたんに知ることができることをとらえさせたいと思います。
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