@ 何十・何百のかけ算の計算のしかた
A 2けた×1けたのかけ算と筆算
B 3けた×1けたのかけ算と筆算
C かけ算の結合法則
D 何倍の計算(かけ算とわり算)
前の学年で学習したこと・・・2年かけ算
3けた×1けたの考え方と筆算のしかたを示して、3けた×1けたの筆算の理解を深めさせます。
例1
213円のハンバーガーを3つ買うといくらでしょう。
式 213×3
はじめに213×3の考え方を提示します。
その後で 213×3の筆算のしかたを提示します。(くりあがりのない筆算です。)
213×3の考え方↓
213×3の筆算のしかた
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かけられる数が3けたでも、2けたのときと同じように筆算します。
例2 456×7
くりあがりがある筆算も、2けた×1けたの筆算と同じようにします。
考え方
7×6のときと 7×5 のとき
となりの位にくりあがっています
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くりあがるとき十の位の数を小さくとなりのけたの上に書いておくと まちがえにくくなることを助言するといいでしょう。
かけ算のきまりを教えます。問題を読ませて、式を考えさせます。(かけ算の結合法則)
問題
1こ20円のチョコが、1箱に8こずつ、入っています。2箱買うと代金はいくらですか。
このみさんの考え
1箱のねだんを考えてから、全部の代金を考えたよ
20×8=160
160×2=320 答え 320円
ゆうきくんの考え
チョコが全部でなんこあるか考えてから、全部の代金を考えたよ
8×2=16
20×16=320 答え 320円
お子さんがどちらかの考えを言えたらほめてあげましょう。
2人の考え方を1つの式にまとめさせます。
このみさん
(20×8)×2=320
ゆうきくん
20×(8×2)=320
どちらも答えは同じですね。
このことから下のかけ算のきまりを教えます。
かけ算のきまりを声に出して読みましょう
3つの数のかけ算では、はじめの2つの数を先に計算しても、あとの2つの数を先に計算しても、答えは同じです。
「何倍ですか」という問題を考えさせて、かけ算とわり算のちがいをとらえさせます。
問題を読んで答えの求め方をかんがえさせます。
問い@
青いリボンと赤いリボンがあります。
青いリボンの長さは120cmで、赤いリボンはその3倍の長さです。赤いリボンの長さは何cmですか。
@式と答え
赤いリボンは3倍、つまり青いリボン3本分ということなので
式 120×3=360 答え 360cm
□の何倍はどうなりますか?
という問題では かけ算を使います。
問いA
山田先生の年れいは、36さいで、かおりさんは
9さいです。山田先生の年れいは、かおりさんの何倍ですか。
かおりさんの年れい×( )=山田先生の年れい
なので
9×( )=36 という式になります
この( )をもとめるには、わり算を使います。
式 36÷9=4 答え 4倍
□は○の何倍ですか
という問題ではわり算を使います。
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(何倍の計算のつづき)
教科書には、いろいろな1けたの数をかけるかけ算の練習問題があります。少しずつ取り組ませることによって基礎力が身についてきます。
その後に、かけ算の筆算の間違いさがしも取り組ませると理解が深まります。
かけ算の筆算が上手にできるようになると、14×4のような筆算も 答えの見当を頭の中でできるようになってきます。かんたんなかけ算は、暗算で行うと計算力が高まります。
下のような筆算の間違いに気づくことができると理解が深まり、計算違いが少なくなります。
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くりあがるとき1を小さくとなりのけたの場所に書いておくと まちがえにくくなることを助言するといいでしょう。
3年「かけ算の筆算2」へ
かける数が2けたのときの筆算のしかた
3年生は、後半の教科書で、2けた×2けたのかけ算と3けた×2けたのかけ算を勉強します。
この頃から、算数がわからなくなるお子さんもいますので、この単元で基礎をしっかり身につけさせることが大事だと思います。
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