【小学校の先生方への補足】
つづき
【はしたの大きさの表し方の指導について】
@分割による「ある数の何分の一」という表し方
図を使って、日常生活の「はした」を意識させたいと思います。操作活動の目的を明確にして、やなどの意味をとらえさせたいと思います
A分数(真分数)の意味と表し方
単位分数の何個分かを、視覚的にとらえさせたいと思います。分数表記は、図や言葉で説明させることが効果的です。
B連続量の分数(真分数)の表し方
水のかさのような連続量でもはしたの数は、分数で表せることをとらえさせます。そのために、10等分の1リットルます以外のますを使うことも必要です。
C数としての分数の意味と単位分数の何個分という見方
単位分数と1の関係は、教具を使って説明すると効果的です。学校に数直線の掲示黒板があると思います。テープ図のプリントを用意して、操作活動で確かめさせたいと思います。
D数直線上の分数について
チョークでかける教具を使って、数直線上の分数の位置を視覚的にとらえさせたいと思います。分数も整数と同じように数直線で表せることを理解させるといいですね。
E分数の大小比較と、等号 不等号による表示について
チョコレートやケーキなど、食べ物の大きさ比べをさせると意欲が高まります。大小の比較をして、どっちが得かを考えさせます。不等号の表し方を教えた後、数直線上の位置を通して、数の相等関係を確かめさせます。
【分数のたし算・ひき算の指導について】
@同分母分数の加法
ジュースを使って、実際にたしてみるとわかりやすくなります。分母同士をたす子どももいますので、そこを話し合う授業を大切にしたいと思います。計算の答えを出した説明をひきだすといいですね。
A同分母分数の減法
ひき算もジュースを使って、実際にひいてみるとわかりやすくなります。「同分母の加減算は、分母はそのままで、分子だけ加減すればよい」ことを説明できるようになれば、理解が深まります。
最後に
分数を苦手と感じるお子さんのために、先生方の授業づくりの一つの参考になれば幸いです。
またこの単元は、研究授業でもよく扱われる単元ですので、教材化や研究のまとめなどにも参考にしていだけたらと思います。