3年算数
 あまりのあるわり算2
子どもの学習支援 by いっちに算数 スマホ版

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このページでは↓のCについて説明しています

@ あまりのあるわり算の意味
A あまりのあるわり算の計算のしかた
B あまりのあるわり算のたしかめのしかた
C 文章問題の答えの出し方

あまりのあるわり算の意味とやりかたを理解させたら練習問題にチャレンジさせましょう。

練習問題

問題を解かせて、たしかめの式を書かせてみましょう。

問題
25このクッキーを7人のこどもにわけます。一人何こずつになって、何このこりますか?




答えの見つけ方
@7のだんの九九で25より小さくて一番近い答えは7×で21
A25−21は
B式 25÷7=3あまり4
答え 一人3こずつで4個あまる

下の絵を見てたしかめましょう


答えのたしかめ


言葉で説明できるようになるといいですね
「一人分」×「人数」+「あまり」
=「もとの数」

あまりの数は、かならずわる数より小さくなることを 思い出させましょう

教え方2

文章問題では、あまりのあるわり算の答えがそのまま、問題が求める答えにならない場合もあることを教えます。

問題 
1そうで3人のれるボ−トがあります。
19人の子どもがのるには、何そうのボ−トがひつようですか?



「全部の人数」÷「ボートに乗れる人数」
と考えて
式 19÷3 を立てました。
答えは 19÷3=6 あまり1
となりますが、
これでは 一人乗れない子どもがのこるので全員乗るためには もう1そうボートがいります。

 
式  19÷3=6 あまり1
    6+1=7 
答え   7そう 

わりきれない数を 全部わけるときは、問題によっては、上のように 答えに1をたすひつようがあることを 教えておきたいと思います。

練習問題

4人ずつすわれるイスに17人の人が全員すわるとき、イスは何きゃく いりますか?

お子さんに式と答えを言わせてから、↓の解答を見せましょう

17÷4=4あまり1
4+1=5   答え 5きゃく


あまりの分のイスもひつようなので
イスは5きゃく いります。
(5こ とか 5だいでも正解とします)

教え方3

チューリップが20本あります。
このチューリップを3本ずつの花たばにしたいです。
花たばはいくつできますか。



式を考えさせます

式  20÷3

答えを考えさせます

答え 20÷3=6あまり2

花たばは、6つできますが、2本チューリップがあまります。この2本はどう考えればいいですか?

2本では花たばにできないから、答えは6つのままでいいと思う。

動画を見て確認しましょう。





教え方2のときは、答えに1をたしましたが、この問題では、たしてはいけませんね。
(2本の花たばは、売り物にならないから)
あまりが出るわり算では、文章問題の意味をよく考えて答えに1をたすか、そのままでいいか、考える必要があります。国語の読み取りの力や場面の想像力がいりますね。

保護者の方へ

※ 買い物の場面で、あまりのあるわり算をよく使うことがありますので、お子さんにあまりのあるわり算を使った問題づくりをさせると理解が深まります。
※ あまりのあるわり算の文章問題が、教科書にのっていますので、おさらいして理解を深めさせるといいでしょう。

※ 日常生活の中で「わける」という行為をするとき、整数をわると わりきれることより、わりきれないことの方が 多くあります。
そうした「あまり」の出る場面を 実際にお子さんといっしょに体験して、「あまりの出るわり算の意味」を とらえさせるといいですね。

※ また、「液体などを均一にわける」場合は「わりきれるまで わる」ことから、高学年の「小数」「分数」「平均」などの学習につながります。
※ リボンなどの連続した量を均一に分ける時は「小数」「分数」の考え方が必要になりますが、「一定の長さ」などで分ける時は「あまりを出す」ことが必要になり、この3年生の学習が生きてきます。

例 50cmのリボンを5人で切り分けたら一人分は何cmですか。
 式 50÷5=10  答え 10cm

50cmのリボンを一人8cmずつ切り分けたら何人に分けられて、何cmあまりますか。
 式 50÷8=6あまり2
 答え  6人に分けられて2cmあまる

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