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身のまわりにあるものの長さを測るとき、どのような長さの単位を使うといいか という見当づけをさせて 長さの感覚を育てます。
問題
次のものの長さをはかる時の、長さのたんいを考えましょう。
@きょうかしょのたてとよこの長さ
Aつくえのたてとよこの長さ
Bしょくじしつのたてとよこの長さ
問題の答え
@ cm
例 たて20cm よこ15cm など
A cm
例 たて60cm よこ90cm など
B mとcm
例 たて5m20cm よこ4m など
長さのたし算ひき算のしかたを教えます。
問題@
たろうくんのリボンは、2m60cmで、はなこさんのリボンは、30cmです。ふたつのリボンをつなぐと何m何cmですか。
式と答え
2m60cm+30cm=2m90cm
はなこさんの 30cmは 0m30cmと考えると cmどうしを たしざんすればよいと わかりやすくなります。
※はなこさんのリボンが40cmだったら、どうなりますか?
2m60cm+40cm=2mと100cm
100m=1mだから
2mと1mで3mになる
問題A
たろうくんのリボンと はなこさんのリボンの ちがいは、何m何cmですか。
式
2m60cm-30cm=2m30cm
答え 2m30cm
上のずを見ると
2mのところは そのままで cmのところを
ひきざんすれば よいと わかります。
※はなこさんのリボンが 60cmだったら、ちがいはどうなりますか?
2m60cm-60cm=2m0cm
cmの部分がなくなるので 2mになります。
100cmをこえる長さの勉強では、1mの長さの感覚をとらえさせることが大切です。そこで、いろいろな長さをはかる体験を通して、1mをこえる長さの意味を理解させたいと思います。
また、長さの計算は、こどもがよく間違えるところです。教科書の練習問題をさせて、少しずつ基礎力を身に付けさせていただければと思います。
【小学校の先生方への指導補足】
授業づくりや研究授業の一つの参考にしていただければ幸いです。
〜この単元は、長さの普遍単位の有用感を持たせることが大切にしたいと思います〜
単元の目標→ 長さの普遍単位mについて理解し、長さを測ったり量感を高めたりすることができる。
関心・意欲・態度
1mをこえる身近なものの長さを、進んで見当をつけてから測ろうとする。
数学的な考え方
大きな長さの単位の必要性に気づき1mをこえる長さを数値化できる。
技 能
1mのものさしやまきじゃくを使って、手際よく長さを測ることができる。
知識・理解
長さの単位mを知り、mとcmの単位の相互の関係を理解することができる。
〜「長さくらべ」で学習した「長さを比べる4段階」を、整理しておきます〜
直接比較
端をそろえて長い短いをくらべる。
間接比較
比較しようとするものが移動できず調べられない時は、かわりのもの(ひもや棒)などを使って長い短いをくらべる。
任意単位による測定
任意のものを単位として選び、それのいくつ分で比較しながらくらべる。
普遍単位による測定
任意単位ではなく、客観的な単位
(cm、m)を導入して長さを調べる。
この続きは、「100cmをこえる長さ」の教え方の工夫点を掲載しています。