2年算数
水のかさ1
子どもの学習支援 by いっちに算数


1年生「かさくらべ」
おさらいしておきましょう

「かさ」は体積のことです。2年生では体積という言葉は使わず「水のかさ」などの言葉で液体の量や単位を教えます。

@ますを用いたかさの測り方
Aかさを測るための単位「L」リットル「dL」デシリットル「mL」ミリリットル
B「L」「dL」「mL」のよみ方とかき方とそれぞれの単位の関係
C生活場面に生かす「L」「dL」「mL」の用い方

※L(リットル)やmL(ミリリットル)とくらべて、日常生活にdL(デシリットル)はほとんど出てきませんが、1dLを10集めると1Lになるという関係は、2年生の段階で単位の換算をさせるために必要なのです。

教え方1

教え方1-@
 みどり色のバケツと青色のバケツに、はいる水のかさくらべをして、どちらがどれだけ多いのかを考えさせます。

    

みどり色のバケツには、中ペットボトル5本分の水がはいりました。
 

青色のバケツには、大ペットボトル
4本分の水がはいりました。

 

ペットボトルの数は 緑バケツのほうが多いですね。でも、水の量は緑バケツの方が多いと言えるでしょうか?

 5本 4本

ペットボトルの大きさがちがうと 比べられないことに気づかせます。日常生活でもペットボトルの大きさの違いに子ども達は気づいていますね。

かさの大きさをくらべる時は、「同じ入れもので はからなければならない」 ことに気づかせます。

1リットルを教える

 まず基本の単位となるL(リットル)を教えます。
水などのかさをはかるには、1L(リットル)のますを使うことを教えて、みどり色のバケツと青色のバケツにはいる水のかさくらべをして、どちらがどれだけ多いのかを考えさせます。



1リットルます
1L(いちりっとる)
1リットルのかき方をおぼえましょう

アニメ作成協力↓
動くイラストフリー素材


 1年生で水のかさをくらべるときに 同じいれもので何杯分かという調べ方を学びました。(リンク先でおさらいしましょう)

 しかし、離れた場所にある入れ物のかさをくらべるには、同じ入れ物がないとくらべられませんね。
 いつでもどこでも基準になる同じ入れ物ではかると同じ場所にない水のかさもくらべられることに気づかせます。

 長さをくらべるときは、ものさしを使うと、離れた場所にあるものや動かせない場所のものの長さもくらべられることを思い出させましょう。

もんだい1
 1リットルますを 使って、2年1組にある みどりの バケツに 入る 水のかさと 2年2組にある 青いバケツの 水のかさを しらべました。
 どちらの バケツの方が 水のかさは 多いでしょうか。


2年1組のバケツ


みどり色のバケツに入る
水のかさは、
1Lの5つ分で
5Lでした


2年2組のバケツ

 
青色のバケツに入る
水のかさは、
1Lの6つ分で
6Lでした



2年2組のバケツの方が
多く入ることがわかりましたね。

同じます(1Lます)で はかると別の場所にある入れ物の水のかさも 正しくくらべられることに気づかせましょう。

教え方2

デシリットルますについて教えます

リットルますではかると はんぱ(はした)が出る時はどうすればいいのか考えさせ、デシリットルますの使い方とリットルますとの関係を教えます。

もんだい2
 ゆみこさんが 大きな水とうに 入る 水のかさを しらべたら 1Lます1ぱい分より おおく、2はい分より 少なかったです。
 水とうの 水のかさは どうあらわせばよいでしょう。
  

水とうの水は、1Lより多くて、さらに 「はした」のかさがあります。

   
このような時のかさをはかるために
1dLますでのはかりかたを教えます。

 
1Lを同じかさに10こに分けた1つ分
1dL(デシリットル)
といいます

 
1リットル=10デシリットル
1L=10dL
1デシリットルのかき方を
おぼえましょう



1dLます10ぱいで 1Lます1ぱいです

ゆみこさんの水とうのかさを表しましょう

 
水とうの水のかさは
はんぱの分を デシリットルますで
はかると 4はい分でした。

↓このようになります


水とうにはいっている水のかさは、
1L4dL(1リットル4デシリットル)
です。

1Lより多く、2Lより少ない水のかさも デシリットルますを使うと数字で表せることに 気づかせます。

れんしゅうもんだい

 水そうの 水のかさを 1リットルますと 1デシリットルますで はかったら、つぎの ように なりました。
 この 水そうの 水のかさを あらわしましょう。


答えが言えたら↓の解答を見せましょう

答え 4L8dL(4リットル8デシリットル)

家庭で試そう

 日常生活でデシリットル(dL)という単位はほとんど出てきません。しかし、2年生のこどもにとって 1dLが10こぶんで1Lになるという感覚は、わかりやすく大切なことです。
 
 学校では、1dLのかさの感覚を、学校にあるデシリットルますを使って、体験させますが、ご家庭にはデシリットルますはありませんね。

 そこで下のような実験をお子さんといっしょにすると、1dLを10こ集めると1Lになることを保護者の方も体験でき、お子さんと水のかさの学習を共有できます
  
どのご家庭にも200mlの計量カップがあると思います。ちょうど半分に水を入れると1dLです。


1Lの牛乳パックの空き箱に、計量カップ半分の水を10回いれて 満杯になることを体験させましょう。



こうした実体験を通して学んだことを子どもは忘れません。テストにLとdLの単位書き換え問題が出ても、しっかり関係をとらえることができるようになります。

長さ と かさ

 比較として 長さを例にあげると1mは、10cmの10倍ですが、10cmには特定の名前はありません1cmの100倍がmという関係です。
 それに対して かさは 1dLの10倍が1Lですのでまちがえないようにしましょう。


練習問題

もんだい1
下のオレンジジュースのかさは
何リットル何デシリットルですか。
   



    答え    1L8dL
  1リットル8デシリットルと読みます


動画提供

もんだい2
下の水のかさは 何L何dLですか



答え  2L5dL
(2リットル5デシリットルと読みます)

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