先生方への指導補足
・最初に「順思考」と「逆思考」の考え方を整理します |
この単元は2要素1段階の逆思考の問題を解決することができることをねらいとしています。そこで順思考と逆思考の問題について、その基本的な考え方を下記に整理します。
「順思考の場面」を「増加の場面」で説明します。 |
例
ちゅうりんじょうに じてんしゃが7台とまっています。このあと4台とめられると何台になりますか。
この問題は7台に4台ふえて11台になったと問題文のとおりに考えていけば答えが出ます。
このような考え方や解決のしかたを「順思考」といいます。
1学年での順思考の例↓
・ふえるといくつ・ぜんぶでいくつ(たしざん)
・へるといくつ・ちがいはいくつ(ひきざん)
「逆思考の場面」を「増加の場面」で説明します。 |
例 アサガオが、きのう7つさいていました。きょうは、18こになっています。何こ、ふえましたか? |
この例では、アサガオが元の7個から何個かふえて18個になった。つまり、18個と7個の差が「増加数」であると考えると、場面は増加であるのに
18−7=11という減法で解決します。
この解決法のように答えを求める演算が、問題文の表現とは逆になる場合を「逆思考」といいます。
2年生では、「逆思考」の問題を中心に、加法と減法の相互関係を理解するために、加法・減法の逆思考の問題をテープ図を使って学習します。そして、下記の4つの類型の文章問題を取り上げて学習します。
加法 a+□=b □+a=b 減法 a−□=b □−a=b |
3年生では、2段階の文章題を扱い、2段階の逆思考の問題として、2回の演算が必要となる問題を扱います。この学習の後から、「□を使った式」の学習に発展していきます。
2年生の教科書では、加法では増加の場面だけを、減法では、求残の場面だけを扱っていますが、テープ図で部分と全体をとらえる考え方が理解できるようになれば、問題解決型の授業に移行できます。
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