1から10までの数字を覚えたら、つぎは、たし算の基礎となる「あわせる」「ふやす」の意味と、たし算の形やきまりについて教えます。
@ たし算の場面での、たし算の記号や式の読み方、書き方
A たし算には、合わせるとふえるの意味があること
B 1けたの数+1けたの数の計算
C たし算のよさを生活場面でとらえること
まず、下の動画を親子で見ましょう
あわせるといくつ
上の動画では、左・右のおかしを、一緒に合わせると全部で何個になるかという考え方でたし算を導入しています。
しきは 2+3= こたえは 5こ
2+3=5の読み方は
「2たす3は5」と読みます
●記号の説明をしましょう。
「+」は たし算の 記号です。
「=」は 計算の結果を 表す記号です。
●たし算は□+□=□の形式で書くことを教えましょう。
●日常生活では、少しはなれた所にある同じ物を 「あわせたらいくつになるかな」と問いかけて 興味を持たせるといいですね。
ここでは あわせて10こ以下になるものを使って練習してみてください。
実際にやってみましょう。
@テーブルの上の左右においたクレヨン
あわせると なんぼんかな?
しきとこたえ
3+4=7 こたえ 7ほん
Aかみに おいた おはじき
ぜんぶで なんこかな?
しきとこたえ
2+4=6 こたえ 6こ
Bわたしと おとうとの おさらの 上のクッキー
いっしょにすると なんこかな?
しきとこたえ
5+5=10 こたえ 10こ
●上のように 保護者の方が、身近なものを使って、問題を出してあげてください。
@では「あわせると」Aでは「ぜんぶで」Bでは
「いっしょにすると」という言葉を使っていますが
3問とも「合併」の考え方のたし算です。
ふえるといくつ
「ふえる」は、最初にあるものに、「加える」という考え方です。
2+3=5を動画で表します。
●動画では、「はじめにお菓子がいくつかあって、あとから、おかしをいくつか加えた」という考え方でたし算を表しています。
●「あわせると」のときは、はじめから2つの数量が提示されていますが、「ふえると」のときは、はじめは1つの数量が提示されていて、あとから数量が足されます。
●「公園で遊んでいる子どもに 後から来たこどもが加わる」、「バスの乗客が次のバス停でふえる」、「枝に止まっている鳥のところへ他から飛んできた鳥が止まる」、などの問題が考えられます。
実際にやってみましょう。
@ おかしが 4こあって 2こふえたらどうなるかな?
しきとこたえ
4+2=6 こたえ 6こ
Aボタンが 3こあって、5こ ふえると ぜんぶで なんこになるかな?
しきとこたえ
3+5=8 こたえ 8こ
B おりがみが 2まいあって、5まいふえると ぜんぶで なんまいになるかな?
しきとこたえ
2+5=7 こたえ 7まい
お子さんから、「あわせる」「ふえる」「加える」「左右一緒に」「はじめに」「あとから」の言葉が、一つでも出たときは、ぜひ、ほめて下さい。この「ほめる」が、子どもの自信につながります。
実際の「たし算の計算」では、大人も子どもも、機械的に計算をしています。合併も増加も同じたし算で計算しています。
しかし、もととなる考え方には「ふえる」と「あわせる」という違いがあることも知っておくといいですね。
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