1年算数
図を使って考えよう3
どちらがおおい
子どもの学習支援 by いっちに算数 スマホ版

たし算のおさらい
ひき算のおさらい


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 大小2つの数量をくらべるとき、数図ブロックを使って、多い方から少ない方を推定したり、少ない方から多い方を推定する学習です。問題によって、式はたし算になったりひき算になったりします。
 文章を読んでも数量の関係がわからないお子さんには、数図ブロックや図を使って考える方法は有効です。
 ご家庭では、おもちゃのブロックやおはじき、ボタン、キャラメルなどを使っても同じ操作ができます。

1.大小2つの数量をくらべること
2.ブロックの操作や図で2つの数量の関係をとらえること
3.2つの数量の違いから、式を立て、答えを導き出すこと
4.式を立てた理由をブロックや図を使って説明できること

教え方1

問題を読んで、ブロックなど具体物を問題の意味どおりに並べさせましょう。

問題
かなこさんと たろうくんが きんぎょすくいを しました。
かなこさんは 7ひき すくいました。
かなこさんより たろうくんが 3びき おおく すくいました。
たろうくんが すくったきんぎょは なんびきですか。



お子さんが ブロックを正しく並べて式を立てられたら、アニメを見ましょう。



動画作成協力・・動くイラストフリー素材

つぎに ノートに○を書いて考えさせます。

1.最初にかなこさんの金魚の数の○を書かせます。
2.その下に かなこさんのかずと同じ○を書かせます。
3.その横にたろうくんが多かった数の○を書かせてたろうくんの全部の数をたしかめさせます。


問題の答え
しき・・・7+3
こたえ・・・たろうくんのきんぎょは10ぴき

慣れてきたら○を2段書かなくても最初の数の○を書くだけで わかるようになるお子さんもいます。

教え方2

次の問題を読ませて、ブロックなどを並べさせ、答えを求める式を立てさせましょう。

問題
かなこさんと ひろしくんが きんぎょすくいを しました。
かなこさんは 7ひき すくいました。 
ひろしくんは かなこさんより 2ひきすくないかずでした。 
ひろしくんは なんびき すくいましたか。




お子さんが 答えを出したら 次のアニメをみせて 考えがあっているか たしかめましょう。


動画作成協力・・動くイラストフリー素材

次にノートに○を書いて考えさせます。

1.かなこさんの金魚の数だけ○を書かせます。
2.その下にかなこさんと同じ数の○を書きます。
3.ひろしくんは2ひき少ないので右から2つ数えて○を×で消します。
4.残った数がひろしくんの金魚の数だとたしかめさせます。

しき
7−2=5  
こたえ ひろしくんのきんぎょは5ひき

慣れてきたら○を2段書かなくても最初の数の○を書くだけで わかるようになるお子さんもいます。

教え方3

次の問題もお子さんにブロックなどで考えさせ、式を立てた理由を説明させましょう。

@ あいこさんは マンガを 5さつ もっています。ゆりこさんは あいこさんより 4さつおおく もっています。
 あいこさんの マンガは なんさつ ですか。
         

A りゅうくんは ゲームで 15てん とりました。りゅうくんは たかしくんより 3てん おおかったそうです。
 たかしくんは なんてん ですか。
    


問題の答え
@ ブロックを使って考えさせましょう
多いのはゆりこさんのほうだと気づかせます。


図も書いて考えさせます


あいこ+4=ゆりこ なので
ゆりこ   5+4=9
答え   9さつ

A ブロックを使って考えさせましょう


図を書くとこうなります


※たかしくんとりゅうくんは、どちらの方が多い得点だったのか、読み取らせることが大事です。

たかし+3=りゅう  なので
たかしくんのほうがすくない
15−3=12
答え  12てん

Aの問題のように 10以上の数になると○を書くのが大変です。そこで下のような図を書かせてもいいでしょう(くり下がりがない場合)

保護者の方へ

 問題の中の数が多くなるとブロックが足らなくなったり、ノートに○を書くのが大変になります。
 そこで2年生ではテープ図を書いて、問題文の数の関係を表すようになるのです。
 さらに上の学年では、線分図、というふうに図を使って考える方法も進化していきます。

 大小2つの数量があって、小さい方の数量との差を考えて大きい方の数量を求める問題と 多い方の数量との差をを考えて小さい方の数量を求める問題の違いに気をつけて下さい。
 「ちがいは いくつ」では、式はひき算になりますが、ここでは差がわかっていることから、式はたし算になる場合とひき算になる場合が あります。
 お子さんには、問題をよく読み込ませて、問題に合うようにブロックやおはじきを並べさせることがポイントです。
 なぜ、そのように並べたかを重視して、お子さんに説明させて下さい。

先生方へ

この学習の発展形が2年のテープ図です。数量が大きくなるとブロックでは扱いにくくなるので テープ図が便利です。



さらに3年生からは線分図や□を使った式で考えることもあります↓


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