たされる数が5以下の数(5、4、3、2)の繰り上がりのあるたし算の考え方に気づかせます。
問題
リンゴが4こ あります。 みかんが8こあります。あわせて くだものは なんこですか?
ブロック図↓
4+8=12になりますが、上の図のように
@ 8を6と2にわけ、4と6をたして10にして、答えを12とするやり方と、
A 4を2と2にわけ、8と2をたして10にして、答えを12にするやり方があります。
両方ともあっていることを気づかせたいと思います。
ヒント
1年生のはじめに習った「いくつといくつ」の学習が、もとになっています。
おさらいしましょう。
「いくつといくつ 2から5」
「いくつといくつ 6から10」
動画作成協力・・動くイラストフリー素材
教科書にのっている「たし算の練習カード」や下のカードを使って、ゲーム感覚でたし算に取り組ませると少しずつ計算力がついてきます。
下のような練習もあります。
親子で買い物などに行った時に、たし算のお話づくりを後で考えさせると、くり上がりのあるたし算を用いるよさがわかります。
くりあがりのあるたし算の考え方を理解することができたら、計算練習をすると効果的です。
同時に、下の動画のように、「たし算のお話づくり」を家庭で取り組むと、文章問題がわかりやすくなってきます。家庭での取り組みの参考にしていただければと思います。
【文章題に慣れる たし算のお話づくり】
動画作成協力・・動くイラストフリー素材
【小学校の先生方への補足】
指導の一つの参考にしていただければと思います。
繰り上がりのあるたし算」の学習で、再度とらえさせたい「たし算の意味」
たし算には、「ふえる」と「あわせる」の意味があります。
「ふえる」→最初にある数のものがあって、時間がたつことにより、後で、ある数のものが加わるという考え方です。
「あわせる」→2つのものが、同時に存在し、それが一緒になるという考えです。
「繰り上がりのあるたし算」の授業研究会で、よく協議されること
よくある質問→「加数分解」と「被加数分解」を統一して指導しなくてよいのか?
授業研究会でもよく話題にあがるところです。 教科書には載っていませんが、図を書いて、数を分解してたし算する計算があります。
繰り上がりのあるたし算は、子どものとらえ方によって、「加数分解」のほうが、はやくわかりやすいとか、「被加数分解」のほうがよいとか、どちらがよいとは、いえない面があると考えます。
そこで、「この計算は、こちらでしなさいという計算の統一は難しい」という考え方が研究協議会では、一般的ではないかと思います。
また、繰り上がりのあるたし算には「加数分解」と「被加数分解」の以外の方法で考えるお子さんもいます。 理解に時間がかかるお子さんには、数え足しで考える場合もありますので、発達段階に即して指導にあたりたいと思います。