「10よりおおきいかず」の教え方その4です。
20までの数の仕組みを元にした「たし算」と「ひき算」のしかたを教えます。
その3(20より大きい数)にもどる
その2(20までの数)にもどる
その1(20までの数)にもどる
@2けた+1けたのくり上がりのないたし算
A2けた−1けたのくり下がりのないひき算
前の学習で 例えば14は 10と4をたした数と習いました。そのことを使って、次のたし算ひき算を考えさせます。
2けた+1けたのくり上がりのないたし算で、ブロックなどを動かして、10をもとにして数を構成する考え方に気づかせます。
もんだい
どんぐりが、10こあります。
そこに、どんぐりが 4こ ころがってきました。
どんぐりは なんこに なりましたか?
ブロックで表すと
□に入る数を答えさせます。
こたえ
もんだい
みかんが10こ と
みかんが 7こ
あります。
あわせて なんこですか。
ときかた
10と7であわせて17
しき 10+7=17 こたえ17こ
画面を見てもわからないときは
実際にブロックなどを並べて
10といくつという考え方で教えます
2けた−1けたのくり下がりのないひき算について、ブロックなどを動かして、10になる数を考え、ひき算の練習をさせます。
つぎの アニメを親子で見ましょう
(アニメは繰り返されます。)
アニメを見て
□にあてはまる数を言わせます。
こたえ
もんだい
みかんが 12こ あります。
みかんを2こ食べると
なんこ のこりますか。
ときかた
12は、10と2で、2をひくと10です。
しき 12−2=10 こたえ10こ
画面を見てもわからないときは
実際にブロックなどを並べて
10といくつという考え方で教えます
↓数図ブロックの例
上の考え方を使って
くり上がりくり下がりのないたし算ひき算を教えます
@ 14に2をたしたかずは いくつですか
10の部分は 変わらないので 4+2だけを
考えて 10に たせばいいことを教えます。
A16から 4をひいたら いくつかな
↓
↓
10のところは 変わらないので 6−4だけを考えればいいことに気づかせます。
@ りんごは いくつ ありますか
A2とびで かぞえましょう。さくらんぼは いくつありますか
B 5とびで かぞえましょう。バナナは なんぼんありますか
C□にあてはまる かずを いいましょう
Dけいさんを しましょう。
(1).15+2
(2).16+3
(3).18−5
(4).19−8
こたえあわせをしましょう
@ りんごは 15こ
A さくらんぼは 10こ
B バナナは 15ほん
C こたえ↓
D (1)17 (2)19 (3) 13 (4)11
答えがあっていたら、たくさんほめてあげましょう
教科書の練習問題をノートに書かせて、計算させましょう。答えがあっていたらほめてあげましょう。
くりあがりくりさがりのある2ケタと1ケタの筆算は、こちらの単元で学びます。
2年たし算の筆算
2年ひき算の筆算
「10より大きい数」の勉強は、これからの算数の勉強の大切な基礎となります。
そこで、頭の中だけで考えさせるよりも、具体物(おかしや果物など)や、おはじきやブロックなどを使って、手を使う活動を通して理解させることによって、勉強の内容がしっかり定着します。
ぜひ お子さんといっしょにゲーム感覚で20までの数の勉強をしてください。
(操作活動といいます)
高学年になると頭の中だけで考える勉強(念頭操作)が多くなってきますので、今の段階では、1年生という発達段階を配慮して、お子さんのよさを伸ばしていただければと思います。
そして、無理のない範囲で教科書の練習問題に取り組ませ、保護者との会話を通して、考えたことを話す力を伸ばしていただければと思います。
そのために「おはなしづくり」などの活動はとても効果的です。
※下の例はくりあがりのあるたし算の例です。
まだ理解できないかもしれませんので参考程度にご覧下さい。
動画作成協力・・動くイラストフリー素材
くり上がりのあるたし算はこちら
(1けたどうしのたし算)
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