「レディネス」の考え方をふまえて
子どもの学習支援 by いっちに算数 スマホ版

〜つめ込みの指導にならないために〜

 低学年は、特に、「レディネス」という考え方を大切にして、子どもを支援したいと思います。

 ずいぶん昔の算数は、かけ算の九九は、3年で定着するものでしたが、今は、2年生で確実にとされています。それは、教え方としては、昔は、九九の暗唱を中心とした画一的なものでしたが、今は、算数的活動などを取り入れて、主体的に取り組むことを大切にしているからです。

 子どもの実態からみると、今も昔もすぐにすらすら言えるようになるお子さんと高学年になっても、すらすら言うのが難しいお子さんもいます。

 

 では大人になったらどうでしょうか。多くの方は、九九の暗唱を、毎日、猛練習していなくても自然と使えるようになっています。
こうしたことに、「レディネス」という教育心理学の言葉があります。

 「レディネス」という言葉の意味は、『ものごとを習い、習得していくためには、それを理解したり、自分のものにするための一定の知識や経験、興味、そして心と体の習熟の段階が必要だ』という考え方です。

 

 そこで、「レディネスが、備わっていない状態での訓練や学習」は、効率が悪く、時にマイナス効果すら生んでしまうと考えられています。
 特に、1年生・2年生などの低学年では、すぐに理解して学習内容を自分のものしてしまうお子さんと、じっくりと時間をかけて理解を深めていくお子さんがいるというように個人差が大きく見られます。

 「計算と順序」の単元のように、将来、高学年になった時、困らないような指導も大切ですが、 同時にお子さん一人一人の「レディネス」を考えて、その月、その学期内の定着だけではなく、長い目で見て、じっくり取り組むことも大切にしたいと思います。

 その中で、大切なことは、学習の体験や人との関わりを通して、「学ぶことが好きなお子さん」を育てていくことではないかと思います。
「いっちに算数」では、こうしたことを大切にしながら、掲載しています。

 また算数で困っているお子さんに、保護者や学習ボランティアの方、若い先生方の教え方の参考になれば、との思いから、算数gifアニメも活用しています。必要な時に、いつでも、何回でも閲覧していただいて、その子その子にあった学び方に生かしていただければと思います。

 あまり教えなくても、すいすいと問題を解くお子さんもいます。繰り返し丁寧に教えて1歩1歩理解していくお子さんもいます。

 大切なのは、お子さんが「わかった。自分でできる」という楽しさから、自信をもつことと思います。お子さんへの教え方の参考にしていただければと思います。

 

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