先生方と保護者の方へのアドバイス
初任者の先生の中には、研究授業などで、多くの先生方の前で授業をすると、緊張してあがってしまう方もいらっしゃるでしょう。
子どもに質問して、返答がなく教室が「しーん」とすると、自分の質問のしかたが悪かったのではないかと思い、すかさず、また別の質問をしてしまうこともあるでしょう。
しかし、子どもは、しっかり考えているのに、そこへ別の質問をされると、何を答えていいかわからなくなり、授業がうまくいかなくなる時があります。
こういう時、「間(ま)」は、とても大切だと思います。
授業で、「間」は、「子どもの思考を高める沈黙の時間」また、「間」は、「子どもの思考を刺激する時間」と言われる方もいます。しかし、実際問題として、なかなかうまくいかない場合が多いのではありませんか。だからこそ、丁度よい「間」を意識することは大切だと思います。同時に、「間」は、相手の思いに寄り添い「待つ時間」ととらえると、「間」をとりやすくなるかもしれません。
家庭でお子さんに教える時も、「間」は、大切だと思います。丁度良いところを、みはからって、「どうだった?」と聞く「タイミング」、「待つ時間」がいいと、子どもは意欲的になります。
「そうはいっても勉強しない子どもをいつまでも待つというのも大変だ」という方も多いでしょう。
でも「間」を意識するだけでも働きかけのしかたは変わっていきます。これは「勉強」だけでなく、「親子関係」、「子どもの成長」、にもつながるのかなと思います。※大人の職場でも上司が部下に対して心がけるとよいとされています。
勉強中、問いかけに返事をしないお子さんに対して、あせらず、せかさず、10秒待つ心のゆとりを持つと、お子さんの受け止め方もかわってくるかもしれませんよ。
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