【小学校の先生方への指導補足】
この「割合」の勉強は、学習内容が多く、およそ15〜17時間の時間数で習うようになっています。
そこで特に基本的な学習内容を考慮して「割合の教え方」を掲載しています。この勉強は、文章問題で出題されることが多いので、教科書の練習問題を通して、基礎力を身につけさせていただければと思います。
円グラフと帯グラフのかき方は、算数アニメで説明できるようにしていますが、教科書に掲載されている枠に書き込ませると理解が進むと思います。
この勉強は、6年生や中学校でも発展問題としてよく出題されますので、家庭でのおさらいを大切にしていだたければと思います。
「割合」の学習についての既習内容を整理します。
4年「何倍でしょう」
学校 高さ15m 百貨店 高さ30m、テレビ塔高さ90mを例にして問題を作ると下のようになります。
(例)百貨店の高さは、学校の高さの2倍 30÷15=2倍
(例)テレビ塔の高さは、百貨店高さの3倍 90÷30=3倍
5年1学期「小数倍」
「何倍」を考えるとき、倍にあたる数が小数になることがある。
(例)だいちさんのヘチマ10センチは、ひなたさんのヘチマ4センチの高さの何倍ですか。
10÷4=2.5倍
5年2学期「分数倍」
「何倍」を考えるとき、倍にあたる数が分数になることがある。
(例)60センチのテープの長さは、90センチのテープの長さの何倍にあたりますか。
60÷90= 倍
〜割合とは〜
ある量をもとにして、くらべる量がもとにする量の何倍にあたるかを表した数
〜割合の第1用法〜
割合=くらべる量÷もとにする量
〜割合の第2用法〜
くらべる量=もとにする量×割合
〜割合の第3用法〜
もとにする量=くらべる量÷割合
〜「百分率」の指導で大切にしたいこと〜
○ 割合を表す時、百分率を使うことがある。
○ 百分率とは、もとの大きさを100として みた場合の割合の大きさ。
○ 1%は、0.01倍のこと。1倍は100%と同じ
○ 書き方(%)と読み方(パーセント)。
○ 「□%」と「□%引き」の違いを教える
(文章問題で頻出されています。)
〜「歩合」の指導で大切にしたいこと〜
○ 割合を小数で表すときの、百分率と歩合の関係を表で説明していくと理解しやすくなります。
○ 野球の打率で説明とすると効果的です。
〜「帯グラフ」・「円グラフ」の指導で
大切にしたいこと〜
○ 「帯グラフ」・「円グラフ」は、全体と部分の割合が視覚的にわかりやすいことをとらえさせます。
○ グラフを読んだり、書いたりする時は、全体と部分の割合を意識させます。
○ 「帯グラフ」・「円グラフ」では面積の大きさで数量の大きさを表していることをとらえさせます。
○ 「帯グラフ」は、帯の長さに、「円グラフ」は、円弧や中心角に比例していることをとらえさせます。
先生方の授業づくりや研究授業の一つの参考にしていただければと思います。
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