東京書籍の教科書では、4年生は2学期に「計算のきまり」を習います。
1年生の「3つの数の計算」で3つ以上の数の式は、左から右へ計算することを学びました。
2年生の「計算のきまり」では( )のある式では( )の中を先に計算することを学びました。
そして、ここではたし算ひき算とかけ算わり算がまじった式では、どういう順序で計算するかを学びます。
今後の算数学習や中学・高校での数学の学習にも関わる大事な単元なので、まちがえなくなるまで何度も問題を解かせて、慣れさせておきましょう。
1年「3つの数の計算」
2年「かっこを使った式」
3年 かけ算の計算の順序
3年 かけ算の分配法則
次のことを特に理解させたいと思います
計算の順じょのきまり 3つの約束 (1)原則→計算は、左から順にする。 |
@四則混合式で、かけ算・わり算の計算を先にすること A四則計算式の計算の順序ときまり B交換・結合・分配の計算のきまり Cたし算とひき算の関係とかけ算とわり算の関係 D生活場面に生かした式のよみ方 |
おさらいのかんたんな文章問題を解かせます。
問題@
160円のパンを買って500円を出した時のおつりはいくらですか。
式 500-160=340 【答え 340円】
問題A
80円のチョコを買って100円を出した時のおつりはいくらですか。
式 100-80=20 【答え 20円】
問題B
160円のパンと80円のチョコを買って500円を出した時のおつりは?
式 その1 500円から順に引く考え
500−160−80=260 答え 260円
式 その2 2つの合計代金を求めてから
500円から引く考え
160+80=240
500−240=260 答え 260円
その2の考え方は、( )を使って1つの式にかく方法があります。
出したおかねー合計代金=おつり
の考え方をつかって、
式 500−(160+80)=260
とすることができます。
( )を使った式は、( )の中を
さきに計算します
ここまでは今までに習ったことのおさらいです
2年「かっこを使った式」
次の問題を( )を使った式で解きましょう。
問題C
1箱に、チョコをたてに3個、横に2個並べて入れます。チョコ48個では、箱は何個いりますか?
問題の意味を視覚的に理解させるために
↓
動画作成協力・・動くイラストフリー素材
動画の一部
言葉の式で考えると、下のようになります
チョコの全部の数÷1箱のチョコの数=箱の数
そこで式は、
48÷(3×2)となります
()の中を先に計算して
48÷6=8
【答え 8箱】
※かけ算わり算だけの式では、( )がなくても答えは同じですが、問題の意味をとらえて、( )をつけています。
理解が早いお子さんには、48このチョコを たて3れつ、よこ4れつの箱につめるときは何箱必要かと聞いてみましょう。
答え
48÷(3×4)=48÷12=4 答え 4箱
問題D
左列が2人がけの座席、右列が3人がけの座席の列車があります。55人が座るには、何列いりますか?
問題の意味がつかみにくい時のアニメ
動画作成協力・・動くイラストフリー素材
動画の一部
55人が座った状態の座席
言葉の式で考えると、下のようになります
全体の人数÷1列の人数=列の数
そこで式は、55÷(2+3)=11となります
【答え 11列】
問題Dでは、( )の中を先に計算します。
問題E
1個80円のチョコを3個買って、500円出したときのおつりはいくらですか。
式
500−(80×3)と考えますが
かけ算は先にするというきまりがあるので
かっこはいりません。
正しい式↓
500−80×3=
500−240=260
【答え 260円】
問題F
200円の筆箱と2本で360円のボールペンを1本買ったときの代金は いくらですか。
式
200+(360÷2)ですが
わり算は先にするというきまりがあるので
かっこはいりません。
200+360÷2=
200+180=380
【答え 380円】
問題Dのように たし算とわり算が混じっていてもたし算を先に計算する必要があるときは たし算に( )をつけます。
例 55÷(2+3)=11
問題G
1個150円のアイス3個と1個240円のバーガー2個、買った時の代金はいくらですか
式
(150×3)+(240×2)ですが
かけ算は先にするというきまりがあるので
かっこはいりません。
150×3+240×2
=450+480=930
【答え 930円】
次のきまりを覚えましょう
計算のきまり
@たし算・ひき算・かけ算・わり算が混じっている式では、かけ算やわり算を先に計算します。
Aそのとき、かけ算やわり算には、( )をつけません。
※( )が必要な式もあります
計算の順序の図を見せて、
計算のしかたに気づかせます。
次のページは、
@計算の順序のきまり
A分配法則のきまり
Bたし算とひき算の関係とかけ算とわり算の関係
を掲載しています。
※先生用の指導補足は、次ページの最後に掲載しています。