わり算の学習は、かけ算の九九が全部言えることが前提です。生活の場面でもわり算を使う機会は多いので、実生活と関連づけて教えることが効果的です。
@ わり算の意味
A わり算の計算のしかた
B 生活場面でのわり算の使い方
生活でよくある場面での問題を通して、わり算の意味を教えます。
問題@
9このアイスを3人に同じ数ずつわけます。一人分は、何こですか?
↓のアニメを見せます。
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一人分が3こだとわかったら、計算で求める式を教え、わり算の言葉も教えます。
式 9÷3=3 答え 3こ
ものの数÷人数=一人分の数
このとき 9を「わられる数」 3を「わる数」といいます
こういう形の計算を わり算といいます。
◎お子さんに、「わり算をわかりやすく教えるコツ」は、おかしやお金など実物を使って教えるとわかりやすくなります。
◎いま勉強しているわり算は、わられる数が、九九の答えの中にあることを気づかせていきたいと思います。
問題A
9このアイスを3こずつわけると何人にわけられますか?
↓の動画を見せます
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式 9 ÷ 3 = 3 答え 3人
全部の数÷一人分の数=人数
2つの問題の違いを考えさせます。
@の問題では、一人何こずつですかと聞いています。
9÷3=3 で 答えは 個数です。
Aの問題では 何人に分けられますかと聞いています。
9÷3=3 で@と式は同じですが
答えは 人数です。
その違いに気づかせます。
そして9÷3=3は、9=3×3と書き換えられることにも気づかせるとこれからのわり算がわかりやすくなります。
↓のアニメを見せましょう
動画作成協力・・動くイラストフリー素材
上の2つのわり算について教えた後に、わり算は、「同じ数ずつ分ける時」や「おなじようにわける時」に使うことを説明すると、わり算の意味がわかりやすくなります。
問い1
12このクッキーを3人で分けたら、一人分はなんこですか。
こたえ
12÷3=4 答え ひとり4こ
問い2
32枚の色紙をひとり4枚ずつくばると 何人にくばれますか
こたえ
32÷4=8 答え 8人
教科書やドリルの練習問題で、いろいろなわり算をくり返し練習させましょう。あやふやに覚えている九九があると正しい答えが出せません。うろ覚えな九九は、ここで洗い出して、しっかり暗記させることが大切です。
0÷3など、わられる数が0の時のわり算のしかたを教えます。
問題B
あめを3人に同じ数ずつわけます。一人分はそれぞれ何こになりますか?
9このあめなら、9÷3=3 1人3こ
6このあめなら、6÷3=2 1人2こ
0このあめなら、0÷3=0 1人0こ
※ あめが0この時は、何人いても一人分は、0こです
わられる数が0の時は、どんな数でわっても答えは、0になることを教えます。
わられる数が2けた、3けたと大きくなるときのわり算の教え方(3年)
あまりが出るわり算の教え方(3年)
大きな数のわり算の筆算のしかた(4年)