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3桁の足し算の筆算の教え方は前のページです
3けたの数−3けたの数で、繰り下がりのある計算の考え方と筆算のしかたを教えます。
問題
263本のえんぴつと128本のえんぴつのちがいは何本ですか。
算数アニメを使って、鉛筆に置きかえた図で説明します。自分で計算できるお子さんには、算数アニメを見せながら236−128の計算の考え方を説明させます。
動画作成協力・・動くイラストフリー素材
2年生の筆算で学んだように一の位からひき算をしていきます。
@はじめに一の位のひき算を
しますが 3−8ができないので
A十の位から10を持ってきて
13−8をします
これを くりさがり といいます
@↓3ひく8はできない
A↓十の位から10をもってくる
B↓13ひく8ができるようになる
C十の位はひとつ減っているので
50−20のひき算になる
D百の位は ふつうに引き算する
200−100
E答えは 100と30と5で
135です
263-128の計算の考え方を理解したら、263-128筆算のしかたを下の算数アニメを見せながら教えます。
一の位の3−8ができないので
十の位の6(※60)から1(※10)もらって
13−8をします
教え方3-A
3けたの数−3けたの計算で、いろいろなひき算の筆算のしかたを教えます。
323−171の筆算をしましょう
3けたの数−3けたの筆算で十の位に繰り下がりがある筆算のしかたに気づかせます。
↓のアニメを見せてくりさがりのしかたを確認させます。
動画作成協力・・動くイラストフリー素材
くり下がり2回の筆算を理解させたら↓の問題を計算させてみましょう。
問題
324−166の筆算をしましょう
ノートに答えが書けたら↓の解答を見せて答え合わせをしましょう。
301−164の筆算をしましょう
3けたの数−3けたの筆算で一の位と十の位に繰り下がりが2回あり、十の位に0がある筆算のしかたを教えます。
アニメでやり方を確認しましょう
ノートに計算させてみましょう
4けたの数+4けたの数、4けたの数−4けたの数のひき算の筆算のしかたを教えます。
問題
つぎの計算の筆算をしましょう
5769+1275
8712−7823
4けたの数+4けたの筆算でも3けたの筆算と同じように考えて、くり上がり、くり下がりに注意させます。
上の練習問題Bのように、わざと、間違った計算を見せて、正しいとき方を説明させていくと、たし算とひき算の筆算の理解が一層深まります。
次の学習へ進む(重なりに目をつけて)
重なっている長さに注目して、全体や部分の長さを求める問題です
最後に
3年のたし算とひき算の筆算は、これからの計算の大切な基礎となります。ここで、たし算とひき算の筆算の考え方が理解できたら、くり返しの練習が必要です。
そのために、教科書の練習問題や学校のドリルを丁寧に取り組ませると、少しずつ基礎力が身についていきます。この勉強は、1学期に習いますので、夏休み、冬休み、春休みにしっかりおさらいをさせて、進級させると、4年生からの勉強がわかりやすくなります。
【小学校の先生方への補足】指導の一つの参考にしていただければと思います。
〜3年の「たし算とひき算の筆算」は、
「数と計算」の領域です〜
この領域は、小学校算数の半分以上の授業時間を占める領域です。そこで、「数と計算」の領域の基本的な構成や考え方を整理したいと思います。
〜「数と計算」領域の
基本的な学習の流れについて〜
小学校算数で学習する「数」は、「整数・小数・分数」を扱います。また、「数と計算」の領域では、下図のように、最初に、@「数の構成」、次に、A「数の性質」、最後にB「数の活用」の順で学習します。
「数の構成」
数の意味→数のしくみと表し方
「数の性質」
数の大小→数の順序と系列
→数の多面的な見方
「数の活用」
計算の意味→計算のしかた→計算の活用
(たし算・ひき算・かけ算・わり算)
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