1めもりが、1ではないぼうグラフのかき方を教えます。
1めもりが、1ではグラフが大きくなりすぎてノートにおさまらないので、1めもりを10として考えさせます。
1めもりを10分として、下のようにグラフで表します。
問題
@一番運動した曜日は、何曜日ですか?
A一番運動しなかった曜日は、何曜日ですか?
B一番多く運動した日と一番少なく運動した日の時間のちがいは何分ですか?
C日曜日に運動した時間は、何分ですか?
問題の答え
@水曜日
A日曜日
B120-40=80 答え80分
C40分
教え方5−@
二つの表を、一つの表にまとめて表にするしかたを教えます。(二次元表)
問題
下の表は、あるお店の3日間で売れたやさいの数を表にしたものです。この表を一つの表にまとめましょう。
3つの表を重ね合わせることに気づかせます。また合計を入れるとさらにわかりやすくなることを教えます。
教え方5−A
二つのぼうグラフを見くらべて、グラフが表している内容のちがいに気づかせ、グラフのよみとりかたを理解させます。
○ どの月も絵本のほうがよく売れている。
○ 両方とも7月がよく売れている。
○ 両方とも8月は、あまり売れていない。
身のまわりにあるグラフを見せて、気づいたことを言わせると、グラフの内容をよみとる力が、少しずつ身についていきます。 特に社会科ではいろいろな場面でグラフが使われていますので、資料集などを活用して、グラフが正しく読み取れるようにしましょう。
最後に
「表とグラフ」の勉強では、身近な生活場面から表やグラフを意識させたいと思います。テレビなどでグラフが出てきたとき、話題にして意見を言わせたり、意味を考えさせたりすると力がつきます。
そして表やグラフのよみとり方がわかると、生活に役立つことを実感させたいと思います。そのために、教科書の練習問題を通して、少しずつ基礎力を身につけていただければと思います。
この学習は、さらに折れ線グラフ、度数分布表、円グラフ、帯グラフなどの学習につながります。
■4年折れ線グラフの教え方
■5年帯グラフ円グラフの教え方
■6年柱状グラフの教え方
【小学校の先生方への指導補足】
授業づくりや研究授業のヒントの参考にしていただければと思います。
「表とグラフ」の指導を通した「数量関係」の領域のとらえ方について
「表とグラフ」の単元は、「数量関係」の領域ですが、この領域は、大きく3つの内容で構成されており、主に下記の構成にそって、3年生の内容を学習することになっています。
関数の考え(3年の内容)
○ 乗数または被乗数がゼロの場合を含めて、乗数が1ずつ増減したときの積の変化
式の表現と読み(3年の内容)
○ 除法の式の表現とその読み
○ 数量の関係を式に表した式と図を関連づけること
○ □などを用いた式
資料の整理と読み(3年の内容)
○ 資料を分類整理し、簡単な表やグラフを用いて分かりやすく表したり読み取ったりすること
○ 棒グラフの読み方.書き方
このことをふまえ、「表とグラフ」の単元の目標を整理しておきたいと思います。
単元の目標
身の回りにある事象について資料を分類・整理し表にまとめるとともに棒グラフについて知る。
関心・意欲・態度
表やグラフに整理することにより資料がわかりやすくなることを知り、進んで使おうとする。
数学的な考え方
与えられた資料に対して、どのような表やグラフで表すのが適切であるかが判断できる。
技能
資料を表やグラフに表すことができる。
知識・理解
表やグラフをみて、資料のもつ意味が理解できる。
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