1年算数 どちらが広い
(広さくらべ・大きさくらべ)
子どもの学習支援 by いっちに算数 スマホ版

「どちらが長い」という単元で長さをくらべることを学習しましたが、ここでは広さ(面積)をくらべて大小を考える勉強をします。


@身のまわりの広さを直接比べること。
A身のまわりの広さを、ますの数などに置き換えて、その数の大小で広さをとらえること
B生活の場面で、「広さを比べることのよさや意味」を理解させること

教え方1

動画を親子でみましょう
(シートのひろさくらべ)

(シートを かさねて くらべます)


※動画作成「動くイラストフリー素材」

 上の動画ではシートの大きさを直接くっつけて広さをくらべています。


 ご家庭でもハンカチの大きさやタオルの大きさを お子さんに予想させながら、直接重ねてくらべさせてみましょう。

 そのとき、下の「ハンカチ」はどちらが大きいか、くらべられますが、「タオル」はどちらが大きいか判断できないことに お子さんが気づくと 次の学習につながります。

↓2枚のハンカチの大きさくらべと2枚のタオルの大きさくらべ


@↑の絵を見せてピンクのハンカチと緑のハンカチはどちらが大きい?と聞いて下さい。

A次に黄色いタオルとオレンジのタオルはどちらが大きい?と聞いて下さい。

Bそして、上のタオルのような形のちがうものや、離れた場所にあるもの、大きくて直接比べられないものは、どうやってくらべるかを考えさせます。

教え方2

親子でみましょう
(ばしょとり ゲーム)

(ぬったますのかずを かぞえます)


※動画作成「動くイラストフリー素材」




ゲームのけっか


カエルは、ますが 13こ
うさぎは、ますが 12こ でした。
カエルの方が ばしょを 広くとって かちました。

ここでは、違う形の広さをくらべるのに「1ます」を共通の広さの単位として使っています。マスの数が広さの違いになっていることをとらえさせてください。

タオルの例を見て、どちらが広いか考えさせましょう。↓


あきこさんの タオルに オレンジの おりがみを のせたら ちょうど 10まいぶん でした



のぞみさんの タオルに 同じ おりがみを のせたら ちょうど 12まいぶん でした。


こたえ のぞみさんの タオルの方が ひろい

2つの数値を比べるとき、もとにするものを同じにすることが大切だということを理解させることがポイントです。

1年の「大きさくらべ(かさくらべ)」の単元では同じ入れ物ではかることで正しく比べられることを学んでいます。



「かさくらべ」のおさらいへ


れんしゅうもんだい

もんだい【1】
こうたくんの へやの まど1まいに おりがみを ならべて はったら したの えのように なりました。


あゆみさんの へやの まど1まいに おなじ大きさの おりがみを はったら したの えのように なりました。


どちらの へやの まどのほうが ひろいでしょうか。

【1】こたえ こうたくん

そのわけをお子さんに言わせましょう。おりがみの枚数に気がついて、8枚のほうが6枚より広い と言えればいいですね。

もんだい【2】
下の いろを ぬった かたちの 大きいじゅんに ばんごうを いいましょう。

【2】こたえ @→B→A

理由 @は ますが 7こ分
   Aは ますが 5こ分
   Bは ますが 6こ分

上のように まったくちがう形の大きさも、ますの数で広さをくらべることができます。
この勉強が、4年生の面積単位を使った学習につながります。

【小学校の先生方への指導補足】
授業づくりや研究授業の参考にしていただければと思います。

@大きさ比べには、4つの段階があることを理解しておきたいと思います
 例:長さ比べ・広さ比べ・かさ比べ等
 ●直接比較
 ●間接比較(何かをもとに使って)
 ●任意単位による比較
 ●普遍単位による比較
    (4年の面積・5年体積等)
A大きさ比べには、(例:長さ比べ・広さ比べ・かさ比べ)次の原則があることをとらえておきたいと思います。
 ●保存性
 大きさには、動かしたり、分けたり、形を変えたりしても、変わらないという性質
 ●加法性
 大きさは、それぞれたすことができる
 また、大きいものから小さいものをひくことができるという性質

B 大きさ比べの学習は、上記のことをふまえて、できるだけ体験的活動を取り入れ、子どもの意欲・関心・理解を深めることを大切にしたいと思います。

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