1年算数 ひきざん(1)
のこりはいくつ
ちがいはいくつ
子どもの学習支援 by いっちに算数 スマホ版

 ひき算は、大人にとっては簡単ですが、1年生には理解しにくいところもあります。生活の中でひき算を使う場面を通して、ひき算を教えるとよいでしょう。
 ここでは、10までの数を使って「へる」「のこり」「ちがい」などの言葉とひき算の関係をとらえさせ、ひき算の形や意味の基礎を教えます。

@ ひき算が用いられる3つの場面
A ひき算が用いられる場面でのブロックを使った考え方
B ひき算の記号や式のよみ方、かき方
C 生活場面でひき算を用いるよさ

ひき算には、主に3つの意味があります。
・「のこり」を求める
・「○○ではないほうの数」を求める
・「ちがい」を求める


かずとすうじ
たしざん

教え方1 のこりの数

 「のこりの数」を求める場面を用いて、ひき算を考えさせます。ある数からある数をひいた後の数を求める問題です。(あげる、取る、なくす、消える、帰る などの表現が あります)

もんだい
 5この あめが あります 3こ たべると のこりは なんこ ですか?

実際にあめがあれば、あめを使って、数の変化をたしかめさせます。あめがないときは教科書の絵の上に数図ブロックを置いて操作させます。
 数の変化を調べた後に下の動画で確かめます。最初に動画を見せて、実物やブロックで確かめる方法もあります。


□は ブロックを表しています

※動画作成「動くイラストフリー素材」

 はじめに 5こあめがあります。
たべた3このあめを 右に動かすと、あめが2こ、のこります。
 これを式で表すと
   5−3=2
となります。

もんだいの答え  のこりは2こ

「−」は ひき算の記号です。「ひく」と読みます
「=」は ひき算の結果を表す記号です。

れんしゅうもんだい

8ほんの くれよんを もっていました。
2ほん、いもうとに あげました。
のこりは なんぼんでしょう。




しき  8−2=6    こたえ  6ほん

教え方2 わける

 全体の中から、取り出したい「部分の数」を求める場合です。全体を2種類のものにわけたとき、片方の数がわかっていれば、全体から片方の数をひけば、もう一方の数もわかるという考え方です。
(男と女、色の区別、ものの大小、おとなとこども、動物の種類、ものの種類 など)

もんだい
 こどもが 5にん います。 おとこのこは 3にんです。 おんなのこは、 なんにんですか?

男の子を表すブロックと 女の子を表すブロックの色を変えて、5このブロックを使って
説明してあげるといいですね。


お子さんが 答えたら 下のアニメを見てたしかめをしましょう。


※動画作成「動くイラストフリー素材」

 女の子の人数は、男女をわけて、全体から男の子の数をひくとわかるという考え方です。
式で表すと 5−3=2 となります。

 こたえ   おんなの子は2人


れんしゅうもんだい

 あかいぼたんと きいろいぼたんが あわせて7こあります。あかいぼたんが 3こです。きいろいぼたんは なんこですか。

色分けすると わかりやすいですね。


しき 7−3=4  
こたえ  きいろいぼたんは4こ

教え方3 ちがいの数

 2つの種類の数から、数の「ちがい」を求める場合を用いてひき算を考えさせます。 どちらが多い数か考えさせることが大事です。
(色の違い、男女、ふたりがもっている物の数くらべ、形の違い、大きさの違いなど、共通の性質がありながらも 違いのあるものを比べるという識別思考になります)

もんだい
 あかいあめが5こ、あおいあめが3こ、あります。どちらが なんこ おおいですか?

まず、どちらのあめが多いか聞きます。次に個数の違いを求める式を聞きます。この問題の共通事項は「あめ」で違いは「色」です。

答えられたら、下の動画でたしかめましょう。
先に動画を見てから、考えを聞いてもいいです。


※動画作成「動くイラストフリー素材」

 赤と青のあめの数の ちがいを もとめるために、赤を上に、青を下において、数のちがいを考えます
式で表すと5−3=2になります

こたえ あかいあめのほうが 2こおおい


れんしゅうもんだい

 あかいぼたんが 6こと きいろいぼたんが 5こあります。どちらが なんこ おおいですか。



ボタンを並べ替えてみると わかりやすいですね。

↓のアニメを見せます。

※動画作成「動くイラストフリー素材」





しき 6−5=1
こたえ  あかのぼたん が 1こおおい

0をふくむたし算ひき算の教え方はこちらです。

参考学習

啓林館の教科書では、以前、「ものと人を対応させて数を考える」単元がありました。
ひき算の学習の応用問題として、余裕のあるお子さんには考えさせてみましょう。

「ものとひとのかず」の教え方へ


保護者の方へ
 ひき算の勉強では、「のこりは?」、「なんこおおい?」、「ちがいは?」 ということばを大切にしています。また、「ちがいは」の勉強では、どちらが多いかということも大切です。
 お子さんが、そのことばに一つでも気づいている時は、ぜひ、ほめてあげて下さい。

いくつといくつのアニメもヒントになります。
見て、おさらいして下さい。↓





動画作成協力・・動くイラストフリー素材

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